制限全面解除には、

UHC・個人通報制度 即時 批准が不可欠です

 

UHCとは「すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる」こと

すべての人が経済的な困難を伴うことなく保健医療サービスを享受することを目指しています。

 

持続可能な開発目標(SDGs)でも、ゴール3(健康と福祉)の中でUHCの達成が掲げられています。

 

 個人通報制度とは、人権条約に認められた権利を侵害された個人が、各人権条約の条約機関に直接訴え、国際的な場で自分自身が受けた人権侵害の救済を求めることができる制度です。 人権侵害を受けた個人は、その国において利用できる国内的な救済措置を尽くした後であれば誰でも通報する事ができる制度です。

 

個人通報制度概要(外務省HP)

 

1.個人通報制度とは、人権諸条約において定められた権利の侵害の被害者 と主張する個人等が、条約に基づき設置された委員会に通報し、委員会は これを検討の上、見解又は勧告を各締約国等に通知する制度。 

 

2.委員会の見解には法的拘束力はないが、基本的に、締約国は見解への フォローアップを求められる。

 3.通報者は、国内の救済措置(訴訟等)を尽くす必要があり、また、通報は、 個人通報制度を受け入れている国に関するものでなければならない。 

4.我が国が締結している人権諸条約のうち、

 (1)自由権規約、女子差別撤廃条約、児童の権利条約、障害者権利条約、 社会権規約については、選択議定書において個人通報制度を規定。

 (2)また、人種差別撤廃条約第14条、拷問等禁止条約第22条、 強制失踪条約第31条のように、条約中の選択条項として規定されて いるものもある。

 

 

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10/21(木) 23:30 テレビ朝日系(ANN)

コロナ後遺症で「人生壊れた」苦しむ19歳患者の願い

制限解除へ向けて社会が少しずつ動き始める一方で、新型コロナ感染拡大の第5波以降、急増しているのが『後遺症患者』です。後遺症に苦しむ大学生は「感染者数が減っている今こそ、後遺症患者に目を向けて欲しい」と語っています。

埼玉県に住む女子大学生(19)は11カ月間、嗅覚障害と倦怠(けんたい)感に苦しんでいて、ひどい日は夕方まで起き上がれないこともあります。それでも、学習塾でのアルバイトはぎりぎり続けています。

女子大学生:「(塾の)小テストはだいたい作ってあって。生徒から質問来たら対応しないと。体調悪いとか、コロナのことも言ってないので」

女子大学生は、若いから大丈夫と思いがちな同世代に、自分のようなつらさを味わってほしくないと、話を聞かせてくれました。

女子大学生:「やりたいこと何もできなくなってしまって、コロナかかって人生壊れてしまった。先が全く見えないので、今はそうとしか表現できない」

“感染”は去年11月。39度の熱と、咳や息苦しさがあり、9日間入院しましたが、軽症でした。においを感じにくい、疲れやすいなどの症状は少し残っていましたが、異変が起きたのは、退院から2カ月後のことです。

女子大学生:「ある日突然、お肉を食べていたら、ものすごいくさいと感じた。今まで嗅いだことのないにおいを感じて、反射的に口から出してしまった。そのくささが今でもずっと続いていて、排ガスの中でずっとごはんを食べているような」

口にできるのはそばなど僅かな食材のみで、体重は3キロ落ち、栄養剤に頼るようになりました。

母親:「たまに夜、おかしくなって泣いています。これ食べたいとか」

コロナ禍になり、ただ家と大学を往復する毎日でした。感染経路は分かっていません。

女子大学生:「渋谷のスクランブル交差点とか、よく(テレビで)映されるけど、ないなって。友だちと歩いている人がほとんど。ちょっと今、タイミングじゃない」

憧れを叶えて入った大学は、後遺症のため、4月から半年、休学していました。まだ、復帰できません。

女子大学生:「1年(休学)することになるとは、最初は思っていなかった」

後遺症が残る患者は10人に1人とされ、日本にも17万人以上いると推計されると医師は言います。

ヒラハタクリニック・平畑光一院長:「20代もかなり多くなって、若年化と言っても過言ではない。重症のコロナは、特に呼吸器系の後遺症になるケースが多い。軽症の方々は、倦怠感の方の後遺症になることが多い」

訪れる人の多くは、基礎疾患はなく、無症状や軽症だった患者で、その6割以上が休職せざるを得ないなど、仕事に影響が出ているといいます。まだ、確立した治療法はありませんが、悪化を防ぐには、無計画な運動を控えるなど、分かってきたこともあります。

女子大学生は、嗅覚障害を治すためのリハビリを始めました。

女子大学生:「治る治らないは人によるみたい。1カ月で治る人もいれば、1~2年かけてゆっくり治る人、もう治らない人もいる。もしかしたら、私もそっち側かも。不安を消すにはやるしかない」

これからの後遺症患者のために自分の経験を生かしてほしいと願っています。