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2021年10月15日 18時21分

 

渋谷区議会が羽田新ルートの運用停止検討を求める意見書を可決

 羽田空港(東京都大田区)の着陸機が都心上空を飛ぶ新ルートについて、渋谷区議会は13日の本会議で、国に運用停止の検討を求める意見書を全会一致で可決し、同日付で国に意見書を提出した。新ルートを巡り、同区議会が意見書を提出したのは3回目。


 意見書は、国土交通省が設置した新ルート見直しの検討会について「(過去に提出した)意見書の内容を踏まえているとは言いがたい」と指摘。「現行の管制システムであれば従来の海上ルートでの増便が可能で、都心上空を通過して着陸するルートの必要性はなくなった。早急に運用の停止を検討するよう強く求める」としている。


 区議会が同日、全会一致で採択した「国に運用停止を求める請願」を受けて意見書の提出を決めた。請願した住民グループ「渋谷の空を守る会」共同代表の須永知男さんは「運用停止の文言が入った意見書が可決されるのは初めてで画期的だ」と話している。
 新ルートは発着枠拡大のため昨年3月に始まった。南風時の午後3〜7時に運用され、渋谷区や港区、品川区などの上空を通過する。

 

羽田新ルートの都心上空を飛行する旅客機=2020年2月