ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
2021年9月27日 20時00分朝日新聞
「総裁選に投票できない」広島の自民党員たち 買収事件の思わぬ余波
河井克行被告のかつての事務所=2020年6月18日、広島市安佐南区
2019年の参院選広島選挙区をめぐる買収事件が、自民党総裁選に思わぬ余波をもたらしている。広島県内の一部の自民党支持者たちに、総裁選の投票用はがきが届かない事態になっている。その理由はまたしても、お金にまつわるものだった。
29日に投開票される総裁選は、国会議員と全国の党員・党友票の合計で争われる。党広島県連は告示日の17日、県内の党員・党友約2万7千人に投票用の往復はがきを発送。28日必着で返送するよう求めている。
ところが、公職選挙法違反罪で一審有罪となり控訴した元法相の河井克行被告=衆院議員を辞職=のかつての支持者のうち、取材に応じた3人は「はがきが届かない」と口をそろえる。
県連関係者によると、克行氏が支部長だった「広島3区支部」は約1千人の党員がいたとされ、その多くが総裁選に投票できなくなっているとみられる。