自宅療養中の死者200人超 第4波の大阪の教訓、東京は生かせず
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9/25(土) 19:41千葉日報オンライン
【新型コロナ詳報】
千葉県内2人死亡、150人感染 千葉中央署で新たな感染者
千葉県内で25日、新型コロナウイルスに感染した2人の死亡と、150人の感染が新たに判明した。県内での累計感染者は9万9138人に増えた。クラスター(感染者集団)が発生している千葉中央署(千葉市中央区)では、新たな感染者が確認された。
県は、80代男性の死亡と10歳未満~80代計87人の感染を発表。死亡した男性はクラスターが発生した医療機関の入院患者で、呼吸器系の基礎疾患があった。8月下旬の入院後に発熱が続いており、9月上旬に陽性と判明。ワクチン接種歴はなかった。
柏市は、感染が分かり入院していた90代以上女性の死亡を発表。今月11日に体調を崩し、検査で陽性と分かった。高血圧の基礎疾患があり、死因は新型コロナによる肺炎。ワクチン接種歴はなかった。市はこのほか、10歳未満~60代計20人の感染も発表した。
千葉市は、10歳未満~70代計35人の感染を発表。クラスターが発生している千葉中央署では新たに30代男性収容者の陽性が判明し、同署の感染者は計20人に増えた。
船橋市は、20代~50代計8人の感染を発表。変異株独自検査では対象となった2人が陽性で、いずれもデルタ株の可能性がある変異だった。
25日に感染が判明した人の居住地は▽千葉市37人▽柏市21人▽松戸市14人▽市川市13人▽船橋市9人▽市原市、流山市が各7人▽野田市6人▽浦安市4人▽習志野市、四街道市、君津市が各3人▽佐倉市、鎌ケ谷市、成田市、木更津市が各2人▽八千代市、我孫子市、白井市、八街市、富里市、袖ケ浦市、香取市、旭市、栄町、多古町、芝山町が各1人▽県外4人。
■9/24(金) 19:42朝日新聞デジタル
自宅療養中の死者200人超 第4波の大阪の教訓、東京は生かせず
単位は人。朝日新聞が9月上旬以降に順次取材して集計。表では昨年以前の死亡者や、死亡した月が不明のケース(計9人)を除いている=デザイン・加藤啓太郎
新型コロナウイルスに感染し、自宅や高齢者施設での療養中に亡くなった人が、8月末までに全国で少なくとも200人を超えることが朝日新聞の調査でわかった。第5波が本格化した8月が最も多く、中でも東京で急増していたが、大阪、兵庫では第4波の4、5月に集中し、第5波では増えていない。専門家は「大阪が第4波で得た教訓を東京は生かせず、医療態勢の拡充が足りなかった」と指摘する。
【ひと目でわかるインフォ】自宅で療養中などに亡くなった都道府県別の感染者の推移
朝日新聞は9月上旬以降、全国の都道府県や保健所を置く政令指定市・中核市などに順次取材。その結果、8月末までに自宅や高齢者施設で療養中に亡くなった人は計206人だった。入院調整中や、高齢などを理由に本人や家族が入院を拒否したケースも含まれる。ホテルなどの宿泊療養施設で亡くなった人は含まない。
死者が確認されたのは17都道府県で、最も多かったのは計90人の東京都だった。第3波の1、2月に計40人が死亡。第4波では2人だったが、第5波で再び増えて8月中に44人が亡くなった。9月に入っても23日までに5人が亡くなっている。
都内の自宅療養者は第3波で約9400人まで増加。第4波では最大約2400人に減ったが、第5波では8月下旬に約2万6千人に達した。8月の死者44人のうち、25人が50代以下だった。都の担当者は「(第5波で)医療態勢が逼迫(ひっぱく)していたのは事実。急変して亡くなる方が多かった」と話す。
朝日新聞社