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7/19(月) 19:28配信毎日新聞
リアル「顔パス」で国際線乗れます 成田と羽田で運用スタート
マスクを外してカメラの前に立ち、保安検査場を通過するメキシコ市行きの乗客=成田空港で2021年7月19日午後3時5分、中村宰和撮影
成田、羽田の両空港で19日、顔認証技術を使い、「顔パス」で保安検査場や搭乗口を通過できる国際線搭乗手続きの運用が始まった。乗客がパスポートを出すのは、チェックイン手続きと出国審査の2回だけで済み、搭乗までの時間短縮になる。接触機会が少なく、感染症対策につながる搭乗方法としても期待される。
成田空港では19日、乗客が自動チェックイン機などで、パスポートと搭乗券の情報に加えて、内蔵のカメラで撮影された顔写真を登録した。自動手荷物預け機や保安検査場入り口、搭乗口にカメラが設置され、マスクを外すと、最初に撮影した顔写真と自動で照合して本人確認される。乗客たちはパスポートや搭乗券を提示しないまま、顔パスで通過した。メキシコ市行きに搭乗する大阪府高槻市の会社員、西村志遠さん(21)は「機器の画面の指示に従うだけで簡単に通過でき、とても楽だった」と話した。
登録した顔写真は空港の運営会社のサーバーに一時保存し、24時間以内に消去される。東京オリンピックに合わせた運用開始を目指していた。