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6/5(土) 8:12配信毎日新聞
札幌で自宅待機の新型コロナ患者が死亡 市の健康観察が遅れる
札幌市は4日、新型コロナウイルス患者の健康観察が遅れ、自宅で待機していた1人がその後死亡したと発表した。感染急拡大で市の業務が多忙になり、確認作業をしなかったという。
同市内では自宅療養中の患者6人が亡くなっている。市はこのうちの1人が5月中~下旬に陽性が判明し、自宅待機となっていたが、初めての健康観察が行われたのは、同居家族が市に問い合わせた6日後だった。患者はその日の午後の健康観察で引き続き自宅待機と判断されたが、夕方に容体が悪化し、搬送先の病院で死亡した。
市によると、健康観察が必要な患者のデータはパソコンに入力後、紙に印刷し、看護師に毎朝渡していた。5月中旬から同市で患者が急増し、健康観察の開始も遅れていたため、印刷回数を朝と昼の2回に増やしたが、昼に出力した分の確認をしていなかった。
同様の健康観察の遅れは他にも2件あったが、いずれも回復したという。市保健福祉局の粟崎寿也健康安全担当局長は「ご遺族の方におわび申し上げる」と謝罪した。