ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
6/4(金) 8:31配信 朝鮮日報日本語版
ネイバー社屋の総ガラス張りで光反射、周辺住民に賠償へ=韓国大法院
(写真:朝鮮日報日本語版)
韓国大法院1部はこのほど、京畿道城南市盆唐区のインターネット企業大手、ネイバーの総ガラス張りの社屋に反射した日光が周辺民家の居間や寝室に差し込み、日常生活に大きな支障が出ているとして、原告住民68人が2016年に起こした総額35億ウォン(約3億4600万円)の損害賠償請求訴訟で、原告敗訴の二審判決を破棄し、審理をソウル高裁に差し戻した。大法院は「住民の不便が社会通念上耐えられる限度を超えた」とし、ネイバー側に防止策を求めた。
■フォーブスが選ぶ「最高の雇用主」1位にサムスン…ネイバーは?
ネイバー社屋は28階建てで、外壁は総ガラス張りだ。このため、反射した日光が社屋から110メートル離れたマンション2棟の一部住民宅に差し込んだ。一審は「反射光による生活妨害が忍耐の限度を超えた」として原告勝訴の判決を下したが、二審は日照権侵害時の基準を適用し、「耐えられる程度」だと判断した。二審はネイバー社屋による反射光で住民が読書や針仕事などができなかったり、視力が低下したりする程度とは言えないとした。
大法院は今回、「光の反射被害を判断する場合、『日照妨害』の基準とは異なる独自の基準を適用すべきだ」として、二審判決を破棄した。今回のケースでは、1年に7-9カ月、1日に最長3時間にわたり反射光が被害住民の住居内部に差し込み、まぶしいなどの視覚障害を起こす程度が基準照度の440倍から2万9200倍に達すると測定された。大法院は「このレベルであれば、被害住民の住居地機能が損ねられたと言える」と判断した。