5/22(土) 7:39配信朝鮮日報日本語版

韓米首脳がテラスで単独会談、執務室に場所を移しスタッフらと共に会談

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領と米国のバイデン大統領は21日午後(米国時間)、韓米首脳会談に先立ちホワイトハウスのイーストルームで6・25戦争に参戦したラルフ・パケット・ジュニア予備役米陸軍大佐(94)への名誉勲章授与式に出席した。ハリス副大統領夫妻やこれまで公式の場に姿を現さなかったバイデン大統領夫人のジル氏も出席する中、バイデン大統領自ら米国最高の名誉勲章をパケット元大佐に授与した。パケット元大佐は6・25当時、第205高地での戦闘で中共軍を阻止した功績が認められた。

 韓米首脳会談はホワイトハウスのイーストルームで文大統領が芳名録に署名した直後に行われた。両首脳はまずホワイトハウスの屋外テラスでおよそ20分にわたり単独会談を行った。続いてバイデン大統領の執務室となるオーバルオフィスに移動し、外交政策や安全保障政策などの一部担当者だけが同席して少人数の会談を行い、さらに国賓晩さん場での拡大会談へと続いた。
 文大統領は22日に今回の訪米における最後の日程として、米国で初の黒人枢機卿となり、なおかつバイデン大統領とも親しいウォルトン・グレゴリー枢機卿と会談する。その直後に米国を出発し韓国時間の23日夕刻にソウルに到着する予定だ。

 文大統領は20日にフランクリン・D・ルーズベルト元大統領の記念館を訪問し「コロナによってかつての大恐慌当時とよく似た危機を経験している今、ルーズベルト大統領の政策を参考に韓国版ニューディールを進めている」と述べた。昨年4月から文在寅政権は「韓国版ニューディール」を進めているが、これは1930年代の世界大恐慌の中で積極財政を行った当時のルーズベルト大統領による「ニューディール政策」を参考にしたことを強調したのだ。

 文大統領は「ルーズベルト大統領は大恐慌による国家的な危機で国が分裂する恐れがある中、統合を成し遂げた大統領だ」「大統領選挙の際にはルーズベルト大統領をロールモデルとした」とも説明した。さらに米国国会議事堂で開催されたベロシ下院議長ら下院執行部との会合では「今日大韓民国が経済や文化、感染対策においても発展した国になれたのは民主主義の力だ」と述べた。ペロシ議長はこの日、日本軍慰安婦問題に言及し「正義が実現するのを見たい」と語った。