山田真貴子が参考人として出席せず。
与党が、予算案を通すために入院させた。
接待攻勢の結果、行政をゆがめた。
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高額接待、山田真貴子広報官が辞表提出 体調不良で入院
小野太郎
2021年3月1日 12時12分
衆院予算委で立憲民主党の後藤祐一氏の質問に答弁する山田真貴子内閣広報官=2021年2月25日午前9時51分、恵原弘太郎撮影
菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から7万4千円超の接待を受けた山田真貴子・内閣広報官は、1日付で辞表を提出した。持ち回り閣議で辞職が決まった。
首相は1日の衆院予算委員会で、山田氏が2月28日に体調不良で入院したことを明らかにした上で、「(山田氏が)入院先から杉田和博官房副長官に辞意を伝え、その夜、副長官からその旨報告があり、そういう状況であればやむを得ないという判断をした」と述べた。山田氏は1日の衆院予算委に参考人として招致されていたが、出席は取りやめとなった。
「異例の抜擢」「女性初」歴任 7万円接待の山田広報官
加藤勝信官房長官は記者会見で、「体調は本人しか分からない。私個人としては、体調のそういうことがなければ、引き続きがんばっていただきたいと思っていた」と語った。
山田氏は総務審議官だった2019年11月、東北新社から7万円超の接待を受けた。先月25日の衆院予算委では、東北新社からの放送行政に関する働きかけを否定したうえで、「職務を続けていくなかで、自らを改善していきたい」と述べ、広報官を続投する意向を示した。
首相も同24日の時点では「深く反省している。女性の広報官として期待しているので、そのまま専念してほしい」と語っていた。
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接待問題をめぐっては、総務省の調査では、東北新社は「利害関係者」と認定された。接待を受けた同省幹部ら11人について、国家公務員倫理規程に違反したとして減給などの処分を行った。山田氏はすでに総務省を退官しており、同省の処分の対象外だった。このため、自ら月額給与10分の6(70万5千円)を自主返納し、会食代も東北新社側に返金することを申し出ていた。