政策概要「都市化する世界とCOVID-19」の発表に寄せる
アントニオ・グテーレス国連事務総長ビデオ・メッセージ
(ニューヨーク、2020年7月28日)
https://www.unic.or.jp/news_pr
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都市部は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的
危機に直面している多くの都市では、医療が逼迫し、水や衛生環境
こうしたパンデミックのもたらす多くの課題は、特に都市の貧困地
一方で、人々の強い連帯やレジリエンスも多くの都市で見られてい
見知らぬ者同士が互いに助け合い、社会に必要不可欠な業務を担う
私たちは、人類の精神の一番良いところを目にしてきました。
パンデミックに立ち向かい、復興に手を携える中で、コミュニティ
暮らし方や人とのつながり方、都市の再建の仕方について考え直し
このような理由から、私たちは「都市化する世界とCOVID-1
そこには主に3つの提言が盛り込まれています。
第1に、私たちはパンデミックに対応する全段階において、様々な
すべての人に安全なシェルターを、家のない人々にとりあえずの住
水と衛生へのアクセスも欠かせません。
多くの都市では、スラムなどのインフォーマル居住地区における不
実際、世界の都市人口のほぼ4分の1がスラム地区に居住していま
地方自治体はすでに、この危機の間における立ち退き要求の禁止か
第2に、私たちは地方自治体の能力強化に取り組まなければなりま
そのためには、断固とした対策に加え、地方自治体と政府の協力を
緊急経済対策やその他の救済策は、適切な対応を支援するとともに
第3に、私たちは環境に配慮したレジリエントで包摂的な経済復興
多くの都市は、自転車専用レーンや歩行者専用区域を新設したり、
環境に配慮するための転換や雇用創出を緊急経済対策の中心に据え
在宅勤務の急速な広がりは、社会が差し迫った脅威に対処するため
私たちは、これと同じ切迫感を持って行動することで、都市を変容
今こそ都市化する世界を再考し、その姿を変えるべき時です。
現在そして将来のパンデミックがもたらす現実に適応していくべき
そして今こそ、よりレジリエントで包摂的かつ持続可能な都市をつ
ありがとうございました。
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