■7/2(木) 朝日新聞
関東上空で大きな火球 破裂音?「聞こえた」投稿相次ぐ
(関東上空で見られた火球=2020年7月2日午前2時32分ごろ、KAGAYAさん撮影の動画から)
2日午前2時32分ごろ、関東上空に極めて大きな流れ星(火球)が流れた。数分後には爆発音も聞こえたといい、火球が破裂した際の音が地上まで届いた可能性がある。火球の音が聞こえた例は極めて珍しい。
星空アーティストのKAGAYAさんによると、流れ星は西から東の空へ飛び、数分後に室内でも聞こえる大きな音が聞こえたという。KAGAYAさんは「恐らく関係のある音だと思うのですが、それ(火球のもの)らしき轟音(ごうおん)を初めて聞きました」と語った。SNSでも「遠雷のような音が聞こえた」といった声が相次いで投稿された。
朝日新聞社が東京大木曽観測所(長野県)に設置している星空カメラにもこの時刻、雲を青緑に照らす雷のような光が写っていた。
流れ星は、宇宙を漂うちりが地球の大気とぶつかって光る現象。大きなものが地上まで落ちてくると隕石(いんせき)と呼ばれる。1908年にはロシアでシベリアの森林を数十キロメートル四方にわたってなぎ倒した例があるほか、2013年にもロシアのチェリャビンスク州上空で隕石が爆発し、衝撃波で建物のガラスが割れたり、けがをしたりする人が出るなどの被害が出た。
【動画】満月の空に「火球」、落ちていく様子を撮影 散在流星か
https://news.yahoo.co.jp/articles/d92323ee2a48100d3d145ea234f077e27f5512b3
■7/2(木) 12:31配信 朝日新聞デジタル
関東上空で見られた火球=2020年7月2日午前2時32分ごろ、KAGAYAさん撮影の動画から
2日未明に関東上空で目撃された巨大な流れ星(火球)は、直径50センチほどの隕石(いんせき)だった可能性があることが明るさの解析などからわかった。燃え残った破片が地上に落下した可能性もあり、アマチュア天文家でつくる日本流星研究会が軌道の解析を急いでいる。
【動画】2日未明に関東上空で観測された火球
日本大の阿部新助准教授(宇宙科学)によると、映像から火球は満月ほどの明るさだった。この明るさと、地球に近づく1メートル以上の天体を監視している米ハワイなどの観測網に引っかかっていないことを合わせると、大きさは50センチ前後だったとみられるという。
米航空宇宙局(NASA)によると、地球全体で、1メートルほどの隕石は3日に1度、50センチ級だと1日に1度のペースで大気圏に突入している。阿部さんは「地球全体ではよくある現象だが、地球の7割は海なので、陸上の、しかも関東のような人口密集地で観測されたのは珍しい」と語った。
「窓がガタガタ揺れた」「雷のような音がした」といった証言がSNSに相次いでいることから、隕石は上空で破裂し、空気に圧力がかかる衝撃波が発生したとみられる。速度や角度によっては、上空でバラバラになった破片が地上に落下した可能性がある。
国内で隕石が見つかったのは、1996年に茨城県つくば市上空で観測された「つくば隕石」や、2018年に愛知県小牧市で落下した隕石などの例があり、いずれも数百グラムの破片が回収された。今回も屋根の上などに落ちている可能性があるといい、日本流星研究会は、各地の観測データから軌道の特定を進めている。阿部さんは「軌道が分かれば、上空で燃え尽きたか、それとも落下した可能性があるかが分かりそうだ」と語った。(東山正宜)
■コロナより恐ろしい首都直下と南海トラフ地震
危ないのは「東京は火災と倒壊」で「大阪は津波」
先月25日早朝、千葉県東方沖で発生した震度5弱の地震。前日に
浅間山の活発化…、いずれ来る巨大地震の前兆なのか?
首都直下地震(東京湾北部地震)が発生すれば、死者数は最大1万1000人。原因として最も多いのが、「火災」(56%)に
一方、南海トラフ巨大地震による大阪府の想定死者数13万389
「水」に分かれるため、備えるべき方向がまったく違うと言っていい。(後略)
(7月1日発行「日刊ゲンダイ」19面
「人生100年時代の歩き方」より抜粋)