■3/20(金) 22:21配信共同通信
東京で感染拡大、4日間に3割 計129人

 東京都は20日、新型コロナウイルスの感染が確認されていた都内の70代の無職男性が死亡したほか、新たに男女11人が感染したと明らかにした。都内1例目だった1月24日以降、都がこれまで都内の新型コロナウイルス感染者として確認した計129人のうち、約3割の39人が今月17日以降の4日間で発表された。

 都の担当者はこの数日の傾向を「最近はヨーロッパなど海外から帰国後に発症しているケースが多い」と分析し「濃厚接触者の把握に努める中で早期に陽性の発見例が出ている」との見解を示した。

 

 

■2020/03/19 

 

ウイルス検査、保健所が拒否290件…検査態勢整わず?

 日本医師会は18日、新型コロナウイルスの感染が疑われる患者の検査について、医師からの依頼を保健所に拒否されるなど不適切な事例が、26都道府県で計290件あったことを明らかにした。検査態勢が整っていなかったことが要因との見方を示した。

 2月26日~3月16日に各都道府県の医師会から寄せられた報告を集計した。大阪府47件、神奈川県41件、東京都36件、兵庫県27件など都市部に多かった。

 

 

 

■3/20(金) 
国内感染者が1000人超え、医療機関や高齢者施設で広がる

 新型コロナウイルスの感染拡大で、国内では20日、東京都や兵庫県など都市部を中心に計54人の感染が新たに判明した。クルーズ船の乗船者を除いて国内で確認された感染者は1000人を超え、計1015人となった。

 この日は医療機関や高齢者施設での感染も広がった。大分県は国立病院機構大分医療センター(大分市)の医師や看護師、元患者ら男女5人が感染したと発表。兵庫県伊丹市の介護老人保健施設「グリーンアルス伊丹」では新たに利用者ら男女5人(70~80歳代)の感染が判明し、同施設関連の感染者は計43人となった。

 海外からの帰国者の感染判明も相次ぎ、

羽田、関西両空港の検疫所ではイタリアやスペインなどから帰国した計4人の陽性が判明した。

 このほか、糖尿病の持病があった東京都内の70歳代の無職男性と、名古屋市在住の高齢男性の計2人の死亡が確認された。

 

 

■2020/03/18 

 成田の検疫所、容器落としコロナ試薬こぼれる…検査停止

 厚生労働省は17日、成田空港にある検疫所で、新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査の作業中にウイルスの遺伝子を増幅した試薬を入れた容器が割れ、検査室が汚染されたため、検査を停止していることを明らかにした。


 同省によると、11日夜、検査を行っていた職員2人が試薬を入れたガラス製の容器を検査機器から取り出そうとしたところ、誤って床に落とし、試薬がこぼれ出た。2人は検査の結果、ウイルスの陽性反応が出たが症状はなく、確認のため国立感染症研究所で再度検査を行った結果、試薬の一部が鼻の中に付着しただけで、感染はしていないことが判明したという。

 同空港検疫所の検査室は、現在復旧作業のため検査ができない状況が続いている。同省は「検査は近隣の検疫所などに依頼しており、現時点で支障はない。復旧を急ぎ、さらなる安全管理に努めたい」としている。

 

読売新聞