孤立314人、全て救助 屋久島の局地的大雨 

2019/5/19 18:18 (2019/5/19 20:35更新)
鹿児島県屋久島町の局地的な大雨により、孤立状態で一夜を明かした世界自然遺産・屋久島の登山者らは19日、県警や地元消防団の救助活動を受けて全員が下山した。県は、救助した人数が計314人になったと明らかにした。屋久島町は、同島と口永良部島の全域6667世帯1万2431人に出した避難勧告を、この日も継続した。
孤立状態で一夜を明かし、救助活動を受けて下山する登山者ら(19日午後、鹿児島県屋久島町)=登山者提供・共同
孤立状態で一夜を明かし、救助活動を受けて下山する登山者ら(19日午後、鹿児島県屋久島町)=登山者提供・共同
孤立者は下山後、健康状態などを医師らに確認してもらうため、バスで麓の屋久島署へ。一部は病院へ搬送された。救助前に捻挫や体調不良を訴えた人もいたが、重症者はいなかったという。
孤立が生じたのは18日午後。屋久島の東部から観光名所「縄文杉」に向かう県道を中心に、冠水や陥没、土砂崩れが発生した。登山者らを運ぶバスをはじめ、10台超が立ち往生。人々は車内や山小屋にとどまったり、屋外で雨にぬれたりしながら、夜を明かした。
二次被害の危険性を考慮し、本格的な救助活動が始まったのは19日午前から。海上保安庁や、県の災害派遣要請に基づき出動した陸上自衛隊も加わった。
県や町が当初把握した孤立者は、計266人。19日になって、孤立者が集まる場所に合流してきた人などがいたため、計50人近く増えたという。
気象庁は18日夕、屋久島で1時間に約120ミリの猛烈な雨が降ったとみられるとして「記録的短時間大雨情報」を発表した。町では、降り始めから19日午後2時までの雨量が456ミリを超えた地域もあった。
20日正午までの24時間予想降水量は、鹿児島県の種子島・屋久島地方と宮崎県で180ミリ。気象庁は、同日朝にかけて局地的に雷を伴う激しい雨が断続的に降る恐れがあるとして、引き続き土砂災害への厳重な警戒を呼び掛けた。
〔共同〕

5/18(土) 20:02配信 読売新聞

大雨の屋久島、登山口で土砂崩れ…210人孤立

鹿児島県屋久島町は18日、局地的な雨に見舞われ、観光名所・縄文杉に通じる「荒川登山口」付近などで土砂崩れが起きた。倒木などで道路がふさがれ、バス4台が立ち往生するなどし、210人以上が登山口付近で孤立した。県は午後9時に陸上自衛隊に災害派遣を要請した。

県や町などによると、取り残されているのは登山バス4台の乗客計180人以上と、自然休養林「ヤクスギランド」の休憩所や乗用車内の約30人。バスは登山口の駐車場などに待機している。

気象庁によると、同町の午後6時40分までの6時間雨量は379ミリを観測した。同庁は記録的短時間大雨情報を出し、「50年に1度の大雨」として警戒を呼びかけている。

町は午後7時半、全町民約6700世帯、約1万2400人に避難勧告を出した。県は同6時半に災害警戒本部を災害対策本部に切り替えた。 





屋久島町で土砂崩れ 登山客など約250人が孤立

5/18(土) 18:16配信
18日午後、屋久島町の県道などで土砂崩れが発生し登山客を乗せたバスなどが動けなくなっています。

屋久島町役場などによりますと18日午後4時すぎ屋久島町の県道屋久島公園安房線のヤクスギランドから明星岳展望所の間と町道・荒川線で土砂崩れが発生した連絡が入り、わかっているだけで登山客を乗せたバスなど車およそ14台が動けなくなっているということです。
バスに乗っているのは、縄文杉から下山してきた登山客などおよそ100人で、このほか登山道には、まだ下山途中の登山客が150人ほどいるとみられています。
現在、消防などが救助に向けて状況の確認を行っています。けが人の情報はないということです。

屋久島町では、午後3時17分までの1時間に99.5ミリの猛烈な雨が降っており、現在も大雨洪水警報が発表されています。




屋久島町 50年に一度の記録的な大雨

5/18(土) 18:11配信
気象台は午後6時、「屋久島町では50年に一度の記録的な大雨となっているところがある」と発表しました。

屋久島町には土砂災害警戒情報が出されていて、気象台は土砂災害に厳重な警戒を呼びかけています。
MBC南日本放送 | 鹿児島