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北海道新聞1/26(土) 6:06配信
飲酒検査「替え玉」全日空も 14年 操縦士処分を公表せず
全日空の男性副操縦士(当時40代)が2014年5月、羽田空港で乗務前の呼気アルコール検査を、別の男性パイロット(当時30代)に受けさせていたことが25日、北海道新聞の取材で分かった。日航が今月7日に同様のケースを国土交通省に報告したことを受け、全日空は11日に報告した。
管理担当者が不正に気付く
昨年10月に日航の副操縦士が大量飲酒を理由に英国で逮捕され、パイロットの飲酒が問題視される中、同社はこの問題を公表していない。
全日空などによると、副操縦士は14年5月10日、羽田発上海行きの便に乗務する前、検知器による呼気検査で同社の基準値(呼気1リットル当たり0・1ミリグラム)を超えるアルコールが検知された。
副操縦士は、同便に乗務しない別の男性パイロットに依頼して再検査を受けさせ、通過したように装ったが、パイロットの管理担当者が不正に気付いた。
全日空などによると、副操縦士は14年5月10日、羽田発上海行きの便に乗務する前、検知器による呼気検査で同社の基準値(呼気1リットル当たり0・1ミリグラム)を超えるアルコールが検知された。
副操縦士は、同便に乗務しない別の男性パイロットに依頼して再検査を受けさせ、通過したように装ったが、パイロットの管理担当者が不正に気付いた。
日航の報道を受け報告
不正に関わった2人はこの便に乗務せず、別のパイロットによって予定時刻の約30分遅れで出発した。同社は同年、副操縦士を出勤停止1カ月の懲戒処分、代わりに検査を受けたパイロットを訓戒処分とした。
日航では、17年12月に男性機長が検査を別の機長に受けさせていたことが一部メディアの取材で発覚し、今月7日に国交省に報告、9日に発表した。国交省によると、こうした事例の報告義務はないが、全日空は「日航の報道を受けて国交省に報告した」と説明している。
日航では、17年12月に男性機長が検査を別の機長に受けさせていたことが一部メディアの取材で発覚し、今月7日に国交省に報告、9日に発表した。国交省によると、こうした事例の報告義務はないが、全日空は「日航の報道を受けて国交省に報告した」と説明している。