青梅市 市道工事で談合疑い 警視庁捜査2課が捜査へ

毎日新聞2018年7月5日 11時26分

 東京都青梅市が2017年に発注した公共工事を巡り、市内の建設会社社長で青梅建設業協会の会長を務める男(62)が、別の業者と談合して受注した疑いが強まったとして、警視庁捜査2課が談合容疑で本格捜査に乗り出すことが5日、捜査関係者への取材で明らかになった。

 捜査関係者によると、男は昨年4月、同市が発注した市道のり面の擁壁設置工事の指名競争入札で、自分の会社が受注したいという意向をほかの業者6社に伝え、入札価格を調整するなどして談合した疑いが持たれている。

 入札は昨年4月21日に行われ、9739万円の予定価格に対し、男が経営する会社が9700万円で落札した。落札率は99.6%だった。

 入札経過書によると、問題の入札では市内に本社や支店のある建設会社10社が指名されたが、5社が不参加または辞退した。残り5社のうち、男の会社を除く4社はいずれも予定価格と同じ価格で応札していた。