◆ <NHKに喝!> NHKが、2月11日の「建国記念の日」を「建国記念日」と総合TVで放送!
   皆さま     高嶋伸欣です


 今夜(5月10日)のNHK総合テレビ19:30からの「日本人のおなまえっ 来年から新元号! 元号って何?」を見ていたら明治時代に一世一元制になった経緯の説明として、「天皇制のPR策」の一つが、祝祭日制の制定だったという話題がありました。
 その説明の中で「2月11日が紀元節で、今の建国記念日です」とナレーションがあり、画面に「建国記念日」の表示が出ました。

 古い話ですが、2月11日を祝日とする祝日法改正案が国会に出されようとした際に、歴史学会などが中心となって強固な反対運動が起き、大騒ぎになったために、自民党など保守派が譲歩する形で「建国記念日」ではなく「建国記念の日」と変更して、国会通過を実現させたという経過があるはずです。


 従って正式な名称は「建国記念の日」ですし、「建国記念日」とするのは紀元節復活をめざす特定の保守勢力による表現であって、放送法に抵触する可能性があるものです。

 NHKも番組つくりの世代が次々と若返って、こうした経過に無頓着なディレクターやプロデューサーが闊歩するようになったということでしょうか。
 客観的なチェックをする校閲の体制はどうなっているのでしょうか。

 *この番組の中でも、桜島の海(鹿児島の錦江湾)を番組の法被をまとったまま泳いでいる場面がありました。
 歴史番組を俗っぽくおふざけで味付けをするところまで、今のNHKは視聴率至上主義に陥っているのでしょうか?

 ちなみに上記の「天皇制PR策」の事例として「天皇のブロマイド作戦」なる字幕が表示され、「御真影」と「奉安殿」の写真が、画面に登場しましたが、「御真影」「奉安殿」ということばは画面にもナレーションにもありませんでした
 「御真影」を「ブロマイド」と表現するゴールデンタイムのNHKの歴史番組に唖然!

   *このまま再放送されるのでしょうか?

    以上 高嶋の私見です。 ご参考までに  
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