欧州国際機関 “72時間以内飛行注意を” シリア情勢緊迫で
4月11日 11時44分
シリア情勢が緊迫する中、ヨーロッパ各国の航空管制の調整を行っている国際機関「ユーロコントロール」は10日、EU=ヨーロッパ連合の専門機関で、航空行政をつかさどるヨーロッパ航空安全局の情報をもとに、シリア周辺の地中海東部を飛行する際に十分注意するよう呼びかけました。
それによりますと、今後72時間以内は、シリアに対して巡航ミサイルなどによる空爆が行われたり航空機の無線装備に断続的な影響が出たりする可能性があるとしています。
■シリアの化学兵器施設攻撃を検討、仏大統領 米英と連携
4/11(水) 10:05配信 AFP=時事
フランスの首都パリでサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(左)と共同記者会見に臨むフランスのエマニュエル・マクロン大統領(右、2018年4月10日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は10日、反体制派の残るシリアの東グータ(Eastern Ghouta)地区で毒ガス攻撃があり少なくとも40人が死亡したとされる問題で、米英両国と連携して軍事行動に関する決断を「数日中に」下すと表明した。
【写真】マクロン大統領とムハンマド皇太子の共同記者会見場
フランスを訪問したサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子との会談後に記者会見したマクロン大統領は、フランスが入手した情報によると「化学兵器が実際に使用され、その責任は明らかにシリア政権にあるとみられる」と述べた。
マクロン大統領は、フランスは「シリア政権の同盟者やいずれかの人物を標的にするのではなく、シリア政権の化学兵器施設を攻撃する」と明言し、「状況の深刻化」は望まないと強調した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、今回の化学兵器使用を受けて米国が軍事行動を取るかどうか数日中に発表するとしている。
ムハンマド皇太子は、サウジ政府もシリア政権に対する攻撃に参加するのかとの質問に「われわれの同盟がわれわれのパートナーと共にそれを要求するなら、われわれはステップアップする」と答えた。
【翻訳編集】 AFPBB News