宮城野親方が陳謝 立行司の伊之助セクハラで

毎日新聞2018年1月6日 19時09分(最終更新 1月6日 19時17分)


 大相撲の立行司(たてぎょうじ)の第40代式守伊之助(58)=本名・野内五雄、宮城野部屋=が昨年12月の冬巡業中に酒に酔って若手行司にセクハラ行為をしたことについて、師匠の宮城野親方(元前頭・竹葉山)が6日、「誠に申し訳ない」と陳謝した。日本相撲協会が5日夜に、この行為について発表していた。



 行司の最高位の立行司である伊之助は、沖縄県宜野湾市で巡業があった12月16日の夜、宿泊先のホテルで食事中に泥酔。部屋まで送ってくれた10代の若手行司に数回キスし、胸を1度触ったとされる。今月5日に報告を受けた協会が伊之助から事情を聴いたところ、否定しなかったという。宮城野親方は伊之助について「飲むと、正気を失うところがあった」と述べ、「言い聞かせて酒をやめてもらうしかない」と語った。

 宮城野部屋には、元日馬富士の傷害事件で現場となった酒席に同席し、協会から減給処分を受けた横綱・白鵬も所属する。不祥事が相次いだことについて、白鵬は6日の稽古(けいこ)後「しっかりやりたい」と力を込めて話した。

 協会は近く臨時理事会を開き、伊之助の懲戒処分を検討する。