■82歳男性死亡の紀の川市土砂崩れは「県の道路工事が誘発」
仁坂知事が謝罪
12/28(木) 19:14配信
今年10月、和歌山県紀の川市で台風21号の大雨により発生し男性1人が死亡した土砂崩れについて、県は直前に行なわれた道路工事が崩落につながったという調査結果を発表しました。
今年10月、和歌山県紀の川市で台風21号による大雨で住宅の裏山が崩れ、82歳の男性が死亡しました。裏山では県が農道の舗装工事を終えたばかりで、県は工事に問題がなかったか検討会を設け調査を進めてきました。その結果、想定以上の大雨が降ったことが一因としながらも、「盛り土」と呼ばれる造成工事で設置した排水機能が十分ではなかったことが土砂崩れにつながったと発表しました。
「本件は単なる自然災害ではなく、県としての責任があります。速やかに補償の手続きを進めていくとともに、農道・農地の復旧に全力で取り組んでいく所存であります」(和歌山県 仁坂吉伸知事)
MBSニュース
■土砂崩れで住民が犠牲 和歌山県が責任認め謝罪
12/28(木)
ことし10月の台風21号で和歌山県紀の川市では土砂崩れが起き巻き込まれた男性が死亡しました。和歌山県の仁坂知事は初めて県に責任があったと認めました。
【和歌山県 仁坂吉伸知事】
「被災された方々に対して、心からお詫び申し上げなければならない」
和歌山県の仁坂吉伸知事は28日の会見で土砂崩れは単なる自然災害ではなく県として責任があると初めて認めました。
ことし10月の台風21号の影響で、和歌山県が農道として整備していた斜面が崩れ、紀の川市の坂口重雄さん(82)が亡くなりました。
和歌山県は第三者委員会を作って原因を調べていました。
県は工事にあたり排水設備は必要ないと判断していましたが、結果的に台風による大雨で盛り土が土砂崩れを誘発した可能性があるということです。
和歌山県は遺族に補償する方針を示していて、亡くなった坂口さんの長男は関西テレビの取材に「責任を認めて頂いて一段落した。和歌山県は原因究明を積極的に努めてほしい」とコメントしています。
関西テレビ
■台風21号
県内、大きな爪痕 土砂・浸水被害 /和歌山
毎日新聞2017年10月24日 地方版
土砂によって倒壊した住宅で行方不明の住人を捜索する消防署員ら=和歌山県紀の川市西脇で2017年10月23日午前9時24分、木原真希撮影
超大型の台風21号は県内にも大きな爪痕を残した。土砂崩れで紀の川市の男性1人が死亡したほか、和歌山市などで計3人がけがを負った。両市を中心に多くの家屋が浸水し、路肩の崩落など道路の被害も相次いだ。南海電鉄も全線復旧のめどは立っておらず、住民生活に大きな影響が出ている。【阿部弘賢、木原真希、神門稔】
記録的な大雨
県によると、21日の降り始めからの雨量は23日午後3時半現在で、新宮市高田960ミリ▽新宮市三輪崎919ミリ▽那智勝浦町高津気877ミリ--など記録的な大雨になった。