たんぽぽ舎です。【TMM:No3190】2017年10月5日(木)地震と原発事故情報-
 ◆ 小池さん、本当に2030年までに「原発ゼロ」ですか?
   原発再稼働を認めておいて「原発ゼロ」はありえないですよ

───柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

 ◎毎日新聞10月5日朝刊は、次のように小池発言を報道している。以下、毎日新聞記事の後半を紹介する。
 ・・・自民党に所属していた小池百合子氏も「原発ゼロ」を主張したことはなかった。(10月)3日、脱原発にかじを切った理由を記者団に「(福島第一原発事故の)処理を見ているとなかなか厳しいと考えるに至った」と説明した。「ただ規制委が総合的に判断した再稼働に異存を唱える気はない」と語り、再稼働は認める方針だ。
 「希望」の公認候補には「原発は必要」と主張してきた前議員もいる


 2年前に再稼働した九州電力川内原発がある鹿児島3区の野間健氏は、前回2014年衆院選で保守層に加え、電力系労組などの支援も得て自民候補を破った。
 それだけに陣営関係者も「原発について聞かれたら、どう答えたらいいかわからない」と困惑する。

 ◎小池さんは9月末、「原発ゼロ」を公約に掲げた。2030年までに「原発ゼロ」の実現をめざし行程表も作ると表明した。今、2017年ゆえ、2030年まであと13年だ。
 しかし、「原発再稼働を認めたら、『原発ゼロ』はありえない」と、常識的に誰もが思う。
 小池さんはなぜこんな発言をするのか?
 これでは自民党の2017年10月衆院選公約の文章=「規制委によって適合すると認められた原発は再稼働を進める」と同じではないか。安倍首相の発言とも同じではないか。理解に苦しむ発言だ。
 前規制委員長田中氏は「原発適合審査に適合したからといって安全であるとは申し上げません」と何度もくり返し発言している。
 原子力規制委員会の本質を小池さんは見誤っている。

 小池さんの発言はまちがいです。
 2030年までの「原発ゼロ」をめざすならばこの発言は撤回してもらいたい。そうでないと、選挙の票集めのための「原発ゼロ」と思われてしまう。

 ◎私が、9月30日の事故情報【TMM:No3186】で述べた6点について参考までに再掲します。
 すぐできる発表はすぐ小池さんが発表し、「希望の党」の公約の行程表へ記入すべきは記入してほしい。
1.東電柏崎刈羽原発の再稼働に反対することを宣言する。

2.原子力規制委員会に東電柏崎刈羽原発の再稼働を決定しないよう、もっと慎重に議論するよう申し入れる。

3.東京都立全ての施設で、原発からの電気は「使わない・買わない」宣言をする。

4.都政の持つ権限、財政をフルに生かして、『原発ゼロ』行政をすすめる。

5.「東京都は東京電力の大株主」の立場を生かし、東電株主総会で『原発ゼロ』を提案する
6.「都民ファースト都議団」で『原発ゼロ』を東京都議会に提案し、決議する。

パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2
http://wind.ap.teacup.com/people/12218.html