小学校道徳教科書に教育出版を採択 武蔵村山市教委
   
2017年8月19日

 武蔵村山市教育委員会は十八日の定例会で、来年度から小学校で教科化される道徳の教科書に、教育出版の教科書を採択した。来年四月から二年間、市立小学校九校の約四千三百人が使う。
 持田浩志教育長と教育委員の計五人が、検定に合格した八社の教科書を審査。各委員から教育出版や東京書籍、学校図書、光村図書出版の教科書を推す意見があった。持田教育長が「総合的に判断して教育出版でいいか」と発言した後、休憩を挟んで賛否を諮り、委員四人が挙手で賛成した。
 一般傍聴席の四十八席は埋まり、別室で三十一人が音声で協議内容を聞いた。傍聴した市民グループ「武蔵村山子どもの教育と文化を育てる会」の坂田宏子代表(74)は「委員が推薦する教科書について討論せず、教育長の意見を押し付けていると感じた」と話した。