新潟県中越沖地震から10年 原発の大地震対策徹底求める声

NHKNEWS 7月16日 4時39分

15人が死亡した新潟県中越沖地震から16日で10年になります。この地震では柏崎刈羽原子力発電所で、火災が起きるなどのトラブルが相次いだことから、地元では、東京電力が原発の再稼働を目指す中で、大地震に備えた対策の徹底を求める声が高まっています。
平成19年7月16日に起きた新潟県中越沖地震では、柏崎市や刈羽村などで震度6強の揺れを観測して、15人が死亡し、7万6000棟に上る建物が被害を受けました。

被災地の自治体は住宅の再建など復興はほぼ終わったとしていて、発生から10年となる16日、県や地元の関係者が出席し、柏崎市で犠牲者を追悼する式典が行われます。

この地震では、柏崎刈羽原発で火災が発生するなどのトラブルが相次ぎ、その後の福島第一原発の事故もあって、地元では大地震と原発事故が重なった場合にどのように備えるのかが課題となっています。

新潟県と関係する自治体は14日、同じ規模の地震を想定した訓練を行いましたが、東京電力が原発の再稼働を目指す中、地元住民からは大地震に備えた対策の徹底を求める声が高まっています。