転載:
アムネスティー緊急アクション
【中国政府への緊急要請】劉暁波さんに適切な治療と自由を!】
2010年ノーベル平和賞受賞者である中国の人権・民主活動家、劉暁波(Liu Xiaobo)さんが末期の肝臓がんと診断され、刑務所外の病院に移送されて現在治療を受けていることがわかりました。
劉暁波さんは病院に移されたとはいうものの、当局の監視下にあり自由ではありません。そもそも劉さんの投獄は不当なものです。解放され、自らが望む適切な治療を受けられなければなりません。
末期がんの劉さんにとって、事態は急を要します。今すぐ、李克強・中国首相に要請してください。
1989年の民主化運動でも知識人として大きな役割を果たした劉暁波さんは、2008年12月、中国の政治改革を求める「08憲章」を起草しました。この文書は暴力を唱導するようなものではまったくなく、自由・人権・平等が人類共通の普遍的価値であり、共和・民主・憲政が現代政治の基本的制度枠組みであることを訴えるものでした。しかしこのことが原因で逮捕され、2009年12月、「国家政権転覆扇動」という罪で懲役11年の判決を受けました。
その後、2010年12月には「民主化と人権の促進への貢献」を理由に、ノーベル平和賞を受賞しましたが、その後も釈放されることはなく、劉暁波さんの妻、劉霞さんも法的根拠のない厳しい監視下に置かれています。
アクションに参加しよう!
李克強・中国首相に対して、劉暁波さんが望む適切な治療と自由を保障するよう求めてください!
※要請先に直接メールを送ります。あなたの名前、メールアドレスが配信元として送信され、返事が届く可能性があります。また、首相のメールアドレスが閉鎖された場合は、アムネスティ日本で取りまとめてファクスですぐに政府に送ります。
※ご入力いただいたメールアドレス、電話番号に、後日、アムネスティ・インターナショナル日本から活動紹介のご連絡を差し上げる場合がございます。
アクション期間 | 2017年6月29日~7月31日(予定) |
要請先 | 李克強・中国首相 |
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米国 劉暁波氏の解放要求強める 「海外で緩和ケアを」
米国務省は11日、中国当局の監視下で入院し危篤状態とされるノーベル平和賞受賞者の民主活動家、劉暁波氏について「中国政府に対し、劉氏が苦痛緩和のための専門治療を受けられるよう、劉氏と妻の海外渡航を認めるよう要求し続ける」方針だと強調した。共同通信の取材に回答した。
国務省は、中国政府に「劉氏の無条件の保釈、自宅軟禁下に置かれている妻の劉霞さんの解放を求める」と強調。中国で劉氏を診察した米国の医師について「国務省が中国への渡航を手助けした」とも明らかにした。
劉氏を診察した欧米の医師によると、劉氏は海外での治療を望んでいた。国際人権団体なども劉氏を釈放して必要なあらゆる治療を受けさせるよう求めたが、中国当局は出国を認めない立場を変えていない。
また米国務省のナウアート報道官は11日の記者会見で、中国が2015年7月に人権派弁護士らを一斉連行してから2年が経過したことに言及。「少なくとも7人の人権派弁護士や人権活動家が拘束されていることを深く懸念する」と述べ、中国政府に即時解放を求めた。(共同)
2017年7月12日