日本郵政 数千億円規模の損失計上へ 豪の会社業績悪化で

           毎日新聞 最終更新4月20日23時32分より抜粋

17年3月期連結決算 海外企業買収でつまずいた形に
 日本郵政は、2015年に買収したオーストラリアの物流会社の業績不振に伴い
17年3月期連結決算で数千億円規模の損失を計上する。近く発表する。米原発子
会社の巨額損失で経営難に陥った東芝に続き、日本郵政も海外企業買収でつまず
いた形だ。
 損失が発生するのは、約6200億円を投じて買収した豪物流最大手「トール・ホー
ルディングス」。日本郵政傘下の日本郵便の子会社になっている。
 15年11月に株式上場を果たした日本郵政は、国内の郵便事業が低迷する中、収
益力強化に向けて国際物流事業に活路を見いだそうとトールを買収した。
 しかし、資源価格低迷の影響でオーストラリアの資源貿易が停滞したことな
から、トールの業績は計画を下回る状況が続いている。買収価格に比べてトール
の企業価値が大きく低下しており、日本郵政は損失計上が必要と判断した。