2017年3月30日
要請書
習志野市長 殿
習志野市教育委員会 教育長 殿
 
プロジェクト ピースナイン
垣内つね子 
 

中皮腫・じん肺・アスベストセンター 

担当:永倉冬史 
 
 記
 習志野市の日ごろの環境行政に敬意を表します。
さて、平成26年7月に、文科省による「学校施設等における石綿含有保温材等の使用状況調査(特定調査)について(依頼)」(平成26714日付け26文科施第197号)が発出され、さらに12月「学校施設等における石綿含有保温材等の使用状況調査(特定調査)の調査票の再確認について(依頼)」(平成261216日付け事務連絡)、翌27年7月「学校施設等における石綿含有保温材等の使用状況調査(特定調査)のうち、応急処置の対応状況についての確認(依頼)」(平成2777日付け事務連絡)が発出されました。
しかし、これらの文科省からの依頼にもかかわらず、札幌市では昨年10月市有施設において複数の煙突断熱材が剥落していることが判明し、一部からアスベスト含有が確認されました。その後、10月20日付で全市有施設における煙突の緊急点検の実施が全庁に通知されました。このような事態は札幌市に限らず、全国に自治体で起こっています。
 一方、中皮腫・じん肺・アスベストセンターは2014年に文科省のレベル2建材の使用状況調査依頼文書の発出に合わせ、全国の教育委員会あてにアンケート調査を行いました。そのアンケート調査結果によれば、ほぼ半数の教育委員会において、アスベストの専門家による調査ではないという回答でした。それを受けて私たちは文科省本庁に対して、国交省の公的資格制度である「建築物石綿含有建材調査者」による十全な調査をおこない、正確なアスベスト調査結果に基づく学校の安全確保を要請しました。
 
 私たちは昨年来、習志野市内の教育施設等の調査を行っています。
 
これまでの経過を踏まえ、以下のように要望します。
 
1.習志野市が行った、平成26年「学校施設等における石綿含有保温材等の使用状況調査(特定調査)について」の調査報告書をご提示ください。
 
2.習志野市内の東習志野小学校、大久保図書館、習志野市教育研修センター、習志野文化ホール等の煙突内アスベスト断熱材の「調査報告」には「石綿含有状況」について「有」としながら、「劣化状況」について調査を実施していないことが判明しました。
劣化状況等について調査せず、緊急の対策を採っていない理由についてお示しください。
 
3.ほかに習志野市内の学校施設等で調査漏れがあった施設についてお示しください。
 
4.これまで習志野市は、習志野市公共施設再生計画の説明において公共施設のアスベストの問題について市民に説明していません。
ただちに市民に対し、習志野市の全公共施設・教育施設等のアスベストの問題について説明を行い、緊急に必要な調査と安全対策をとり、習志野市公共施設再生計画を抜本的に見直すよう要望します。
以上