全損保が「募集」をキーワードに外勤部学習会を開催
6月18日(土)、全損保は東京で「6・18外勤部学習会」を開催しました。
学習会ではまず浦上委員長が問題提起を行いました。浦上委員長は、学習会の趣旨について、「外勤・直販のみなさんが抱いている問題意識や不安などを意見交換し『募集』にかかわる問題に絞って各社の実態を共有し」「同じ職種として外勤部への結集が大切であること」「声を出して行動することの重要性を認識しあうことが学習会の目的」と説明。分散会での意見交換がメインとなると呼びかけました。学習会ではこの後、各外勤支部からの報告を受けた後に5班に分かれて分散会を行い、全体会でそれぞれの班からの報告を受けました。ここでは学習会冒頭の浦上委員長による問題提起を紹介します。
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損保自由化は顧客、損保労働者に何をも取らしたか 


1、本日の学習会の趣旨 今日は「募集」をキーワードにお話ししたい と思います。

事務処理の問題や色々な問題があ ると思うのですが、今回は募集というキーワードを中心に学習会をしようということです。

 私の方からはこの間、どういう状況が起きて 皆さんの仕事がなぜやりにくくなっているのか について問題提起をさせて頂き、具体的な実態についてはこの後の各支部の報告に譲って、そ れを受けて分散会で意見交換をしていただきた いと思います。 


外勤直販ということで働いている皆さんにとっ ては、各社政策による影響が様々あります。

具体的な事象でいうと少しずつ違っていると思い ますが、根っこにあるものはほとんど一緒なん ですね。これは外勤に限らず内勤に生じている 問題も全部一緒で、問題意識やゆがみや矛盾をいっぱい抱えていて、その根っこにあるものは みんな一緒だということです。

 それはなにか。今の経営者が標榜しているの は収益です。

前回の学習会では各社の理念を紹介して、「損害保険会社ではないのではないか」 という問題提起をさせて頂きました。

サービス 産業だとか株主利益だとかグローバル化だとか いろんなことを言いながら、結局はお客さんのためにということではなくて、会社のためにということで収益優先の政策を行っている。 そのことによってみなさんが日常行われてい る募集という仕事の中で様々な矛盾が生じてきていると思っています。


そのことを、資料を紹 介しながら簡単に説明したいと思います。 

この討議資料は、損保民主化プロジェクトの ワーキンググループで作ったものです。

今、損保の中で問題は何なのかについてワーキンググ ループで論議をして3つの課題を示しています。

 

一つは金融庁の政策が経営政策にどうつながっ ていて、私たちの職場の大切なものをおかしくしているのかということ。 


2つ目は「募集網政策」ですね。


代理店さん や外勤直販の人達を合わせて募集網と言ってい ますけども、募集網に対する政策がどういう歪 みを生じさせているのかということです。 


3つ目が女性の働き方です。


今日は共栄の外 勤さんが大勢来ていただいていますので、そう いう面では女性の働き方につながるのかもしれ ないと思いますが、ここで言う女性の働き方はどちらかというと内勤の女性の働き方というこ とです。 今まで男性中心で全国型と言ったり、グロー バルと言ったり、基本的には総合職と言ったり して会社によって言い方が違いますけど、そういう人たちがやっていた仕事を、女性中心のエリア型とか地域型とか言われる人達にどんどん 下ろされている。


 仕事だけ下ろすのならまだしもなんですが責 任やノルマやいろんなものも全部下ろされて、 処遇は全く変わっていないという状況があり、その問題についても分析をしました。

 それを中間的なまとめとして冊子にしていま す。

この冊子を元にこれからどうしていくのか ということで論議をしていくのですけども、この中には職場の実態や「生の声」が入っていな い。

ここに皆さんの抱えている実態が入れば、 全損保として正しい主張になり、金融行政や各 経営に対して申し入れなりをして色々なことを求めていくができ、主張が出来るということに なります。それを今一生懸命やろうとしていま す。 


今日の場も出来ればそういう場にしたいと思っ ています。

だから今日のテーマでいうと「募集網政策」という観点になるのかもしれませんが、 そのことについてアンケートを入れています。 

いつもは「アンケートを出せる人は出してくだ さい」と言っていますが、今日は全員提出をいただきたい。 

その分析をした経過について資料に見開きで 年表の形でまとめとして掲載してあります(別 掲表参照)。

損保の労働がどうなってきたのか ということを簡単に触れています。


見てもらえば分って頂けるのではないかと思います。 

皆さんは経験されている方が多いと思います が、なによりも1998年の損害保険の自由化です。 

それが大転換の時でした。亡くなられた橋本龍 太郎首相が、「金融ビッグバン」と言いました が、あの時に損保がトップバッターに指名をさ れて、自由化をします。

当時損保は「護送船団」とか色々言われましたが、料率は基本的に各社 が一緒で、商品構成もほぼ一緒でした。

そうい うことがあったからお客さんに対して廉価で安 定的な保険を普及できるという日本の損害保険制度が出来上がっていたわけです。

 そのころアメリカとかヨーロッパでは自由化 があったわけですが、そうした海外の資本が日 本に入り込みたいということで自由化がされました。

そういうことで各社が自由に料率を作っ ていく競争に入ったのが自由化の時代です。

 この年表を見て頂くと一番上に時代の背景が 書いてありますが、自由化以前、合併第一幕、保険金の不払い問題、それから保険料取りすぎ 問題、そしてリーマンショックから合併の第二 幕などがあり最後にまとめを記載しています。


 2、自由化以前の損保産業 そしてこの一番左の自由化以前というところを見て頂くと、商品も保険料も代理店手数料も 全社一律です。全社一律ですので私も当時営業 担当者をしていましたが、何をやっていたかと いうと代理店さんを作るという仕事していました。

代理店さんを作り、他社の代理店さんに乗 り合い、乗り合ったところで保険契約をもらう。

 結局自動車保険も火災保険もみんな同じ料率で す。


パンフレットが共栄火災(私の出身)のは出来が悪いけれども東京海上は出来がいいとい うことはありましたが、結局は代理店さんにサー ビスをしてお客さんとか契約をとるという仕事 を一生懸命やっていました。

 代理店の設置が30件とか40件とか年間目標を たてられて、なにしろ代理店を作る。当時は「米屋さんでもどこでもいいからとりあえず代 理店にしろ」と言われていた時代でした。 

そういうことですので、キャンペーンの内容 もそういうものでした。

皆さん外勤直販の仕事も営業ですから数字数字だったと思います。

事 務を一生懸命やる、丁寧に事務をやるというよ り、何よりも求められたのは数字を取ってこい だったと思います。

今でも「数字をとってこい」とは言われているんだろうけど、今以上に「他 のことはいいから数字を取れ」と言われる時代 だったと思います。

それが自由化前だと思うん ですね。

 そして資料で自由化以前の一番下にまとめとして書いてありますが、増収策は、代理店の新 設と他社代理店からの契約奪取と書きました。

 私たち営業担当者はそうやってサービスをして いたということです。 

当時は整備工場で洗車するサービスしてをしている営業担当者もいました。

そんなことをやっ てなんとか「自賠責をうちにまわしてください」 とお願いする。

そんなことをやっていた時代だ と思います。


「事務に時間をかけなくていい」「なにしろ徹底してお客さんを訪問して、契約をとって来い」というのがみなさんに課せられ たことだったと思います。 


3、自由化で産業が激変合併第一幕 それが先ほど言った自由化で一変するということですね。

商品とか保険料はその当時から仕 事されている方はわかると思いますけど、簡単 に言えば企業分野は徹底した保険料引き下げ競 争をする。

法人の火災保険や、運送保険とかは徹底的に下げました。法人契約は徹底的に保険 料を下げる。

下げて保険を取るということをや りました。

一方で大衆保険分野、個人分野は料 率の細分化をして「リスクの高いものは引き受けない」から始まり、高い保険料をもらう。

リ スクが良いと判断されたものはいくらか保険料 を下げるんですけど、自由化になる前経営者は 「リスクは少ないものは保険料は下がる」と言いましたが、がるのはほんの一部のお客さん であって全体ではそんなことはなかったと。

簡単に言えば個人のお客さんにとってはほとんど 良いことはなかったと思います。


 次に代理店政策を見てみて頂くと、パソコン を使えない代理店の淘汰が始まっていきます。
 それから小規模代理店の廃止、統合ですね。 

そのうえで他の代理店の「使用人化」を促進する。

「あなたは一人でやってるんじゃなくて 他の代理店の使用人になってください」という ことを会社が言い始める。
これは代理店の効率 化です。

そのことを行うために代理店へシステムやツールを提供するようになったのです。 

このあたりから代理店さんや外勤直販の事務 処理が年々増加をしていきます。

事務処理が増 加するから、営業に出る時間が短くなるので募集にも影響を与えることになってきます。 


なんで各社がそんなことを始めたのかという と、お客さんを囲い込むためには他社よりも企 業分野で料率を下げようとするんです。

そのためには事業費、簡単に言えば人件費、物件費、 募集費を下げないとならない。

 分母と分子の関係で考えると、分母は保険料 です。分子は事業費ですがこの分子を下げないと低い料率が出せない。と言うことで、それを 徹底して進めようとした合理化だったと思いま す。

まず、これは内勤のことですが人事制度や 要員のところから事業費の削減を始めました。
 要員削減のための希望退職募集というのがあ りました。

去年も今年も希望退職を募集した会社がありますが、当時の自由化前後ではほぼ全社が希望退職募集をして要員削減をしました。 

それから雇用の多様化促進と書いてありますが、正社員じゃなくてパートさんや非正規の方達を 徐々に増やしていって、その人たちに仕事を下していくことを行います。非正規への業務シフトとはそういうことです。

すべてが人件費削減 ということになっていて、結局内勤社員はどん どん減らされていくんですね。

だから当然内勤 の中での仕事のやり方も変わってくるし、大変きつい職場になっていくわけですが、その少な い内勤の社員の中で仕事をまわしていかなけれ ばいけないということです。 

ということで代理店の淘汰をするとか、小規 模代理店を潰すとかということは、少ない内勤社員で仕事をまわすために必要だということで す。

だから効率的な代理店さんを作れというこ とです。
そうしないとこの人数ではやっていけ ない。

 ということで代理店を淘汰していき、もう一方で事務を代理店さんに丸投げしていくという ことがおこなわれます。

今まで内勤がやってい た事務を代理店さんに丸投げしていく。

外勤の 皆さんに対しても同じことが行われたということになります。


 グラフを見て頂くと、先ほど言った代理店さ んを整理統合していったことが顕著に出ていま す。

1998年に自由化が始まりますが、大体その前くらいで60万店くらい実在していた代理店さん が、段々右肩下がりで少なくなっていて、グラ フでは2013年まで示していますが、2013年の代 理店実在数は192000です。

だから代理店の 数は3分の1以下になったのです。

募集者が凄く 増えていますがこれは郵便局員とか銀行員などが募集資格を取得するようになったからです。

 募集者は増えているんですけど代理店さんは整理統合しているので、どんどん数が減っている。 その結果、残った代理店さんは巨大化していくわけです。 

そういうことをやって合理化を図っていたということがわかって頂いけると思います。

4保険金不払い ・保険料取り過ぎ問題の影響 

その次に保険金不払い問題、保険料取り過ぎ 問題というのがありました。

外勤のみなさんに はこの問題が起きたときに、お客さんとの関係 でさまざまなトラブルや謝ったりしたことがあったと思いますが内勤も大変だったと思います。

 何度も何度も調査をして、全部倉庫から書類 を引っ張り出して払ってないものの全件調査を 何度もさせられたというのが実態です。

この問題が起きて以降コンプライアンスと言うものが 凄く強調されるようになって徹底して法令遵守 だと言われるようになりました。

ですから事務 処理が増えました。 結局「今まで以上に丁寧に仕事をしなさい」と言われる。

ということから事務処理の項目数 も増えてくる。
それからそのやったことについ て逐一報告しなければいけないということになっ て、報告もどんどん増える。

ですから内勤の事務も増えていくということになるんですね。 

自由化以降を見ていくと、その内容とか方法 は少しずつ違うと思うのですが、事業費の削減 がどんどん進められて、一方で増収は求めてくるわけです。

ですから、増収と言うアクセルとコンプライアンスや法令遵守と言うブレーキを 両方同時に踏む。本来はブレーキとアクセルを 同時に踏んだら危ないですよね。

でもそれを、損保会社は同時に踏ませた

ですからいろんな ところで矛盾が出てくるということです。 
こうした中で都度、皆さんの事務処理は付加 され、どんどん増えていきました。

だからパソコンが使えない代理店さんが淘汰されていった わけですけど、みなさんも今は端末持って仕事 をしている。

それだって本来は内勤の人に全部 任せていたわけですし、計上だって昔は内勤がやっていたことを、今は全部みなさんがやって いる。 

それから見積書だって以前は内勤や営業担当 者が作ってくれたと思うんですけど、それもみ なさんが自分で作成することになっている。

こういうことを含めて、事務処理が増加をしてい くということです。

ですから募集にかかる事務 が物凄く煩雑化していったと思います。
 それは結果的にどうなったかというとお客様のための損保ではなくて、会社のための損保ですね。
効率化をはかって収益力を確保するため の損保になっていく。
それを経営者が強行した ということです。

 5、長期療養者の実態調査から明らかになること 


「お客様のために募集者を使う」という時代 から「会社の収益を上げるために募集者を使う」という時代に変わっていった。

というか自由化 以降はそれがどんどん深化していくということになっていると思います。

資料の表の一番下の 右下に「この時代背景の中でどういうふうになっ たのか」と書いてあるのですが、ちょっと読ん でみます。

 「自由化以前は内勤が代理店のサービス競争による長時間労働でマーケットシェア争いを繰 り広げていました。自由化以降は、概括した通 り様々な要因の変化に伴い、私たちに求められ る業務の質・幅・量が高まり、多様化してきました。それに対応するため心・体は右に左に揺 り動かされ、従来にない労働強化となっており、 メンタルヘルスの増加の一因とも言えます」と 書いてあります。 


外勤のみなさんのデータはとってないんですけど、内勤のデータを30数年全損保はとってい ます。
何をとっているかというと長期療養者の 実態調査をやっています。

長期療養者というのは一カ月以上会社を休む方のデータです。

各社 の一カ月以上休んだ人が何人いて、その人がど ういう疾病要因で一カ月以上休んだのかと言うことをデータにしてとってきました。 
自由化前1997年の頃は新生物つまり癌ですね。
 新生物と精神行動障害がほぼ同率で10%台でした。 
だから長期療養者が大体3%前後なのですね。
10 0人いると3人は一カ月以上休んでいるという実 態です。
そのうちの10%くらいが新生物と精神行動障害だった。

 これが自由化以降去年の調査だと精神行動障害が60%を超えています
長期療養者の割合は 減ってない
最近でいえば女性は増えています。 
そんな中で精神行動障害が6割を超えている。
今見てきたたようなことがいろいろな形で心身 ともに負荷がかかっていることがわかって頂け るんじゃないかと思います。

こうした経過を経て今の実態がどうなっているのか、各支部から 募集にかかる事務の問題、引き受けの問題やお 客さんとの関係についてご報告いただきます。 

今の実態とか問題点や矛盾というのがこういう経緯を経て生まれているのだという認識をし て頂きたいと思っています。 

この会社が良くて、この会社が悪くてという ことはないんです。

損保全体を見て年表を作っ ています。ですから例えば東京海上は良かったけれど、あいおい損保は悪かったとかそういう ことではなくて、程度の差はあっても、みんな 同じ状況におかれたというのが自由化以降だと いうふうに思います。 


6、まとめ

損保に働くものの 声を上げよう 資料の最後のページ見て頂くと「これまでの まとめ」というのがあります。

募集網政策に対 する討議資料のまとめとして書いてあるものです。 

そこにこれまでお話ししてきた募集をめぐる 政策の変遷が書いてあります。
これ自体が全損 保としての募集網政策の現段階における問題意 識だと見て頂ければいいと思います。
蛇足ですけど、私が営業担当者やっている時は、古い話 で当然自由化前ですが代理店さんは神様だった のですね。

代理店さんに嫌われたら営業担当者は会社から干されると言われたみたいに、代理店様・代理店様でした。 

整備工場がクリスマスケーキを売ると言えば、 キャンペーン月の12月の最終月にキャンペーンで僕はクリスマスケーキを売りまわっていまし た。

それが今は全然違いますよね。 
「代理店さんにはうちの看板を貸してやって るんだ」

「もしうちの政策に従えないんだったら、どうぞお引き取りください」という感じで はないかなとおもいます。

残念ながら外勤直販 の方々にも、そういう姿勢で経営者が向き合っ ている節もなきにしもあらずかなと思っています。 

代理店さんが神様だった時代が良いと思って いるわけではないのです。

適正な業務ではなかっ たと思っているので良いとは思いません。でも あまりにも極端に姿勢が変わりすぎているのではないかと思っています。

 最後の部分で「損保産業の健全で民主的な発 展と、補償機能の発揮と言う本来の社会的役割 に立った産業への再生に向けて、損保に働く者 の声を集め、取組みを進めていくことが求められています」と書いてあります。

損保のことは 損保に働いている人間にしかわからないのです。 
とりわけ外勤直販の仕事は同じ職場、支社の内 勤の方だって、よくはわからない。

私だってわからない。

みなさんにしかわからないことなの ですね。
お客さんのこととか、例えばAさんが 抱えているお客さんとの関係とかいろんなこと はみなさんにしかわからない。

だから、その人たちが「こういう問題点がある」と声を出して もらわないと、その矛盾点や問題点は解消して いかない。

改善する策が見つからないというこ とです。 

3年前になりますけど一人一言運動をやって冊子を作って、みなさんにもお配りしたと思い ます。

みなさんからもいっぱい声を頂きました。 

「時代を見つめ明日につなげる」という冊子で す。そこにも書いてある通り、これはとりわけ募集をしている方々の声だと思うんでうけども 「本当の意味で安心できる、役に立つ保険を」 という願いがあり、「やっぱり自由化は失敗だっ た」という思いが語られています。


自由化の頃から働いていらっしゃる方の率直な気持ちだと 思います。

 今日は時間の関係でこれくらいにしておきま すが、私がこういう紹介をしたことを頭に若干 残していただいて各支部の報告を受けて分散会で率直に意見交換して頂きたいと思います。 

その結果、みなさんがいま感じていることと、 今日の学習会、分散会を通じて感じたことをア ンケートに書いていただければこの討議資料を使ったことが一助になると思うのでよろしくお 願いします。


 会社は、研修はすると思います。
業務研修だ とか商品説明の研修は。
そして会社は施策の説 明はします。

でも、集まって話し合う場と言うのは、会社は作ってくれません。

 今日はここに色んな会社の方がいらっしゃいますけど、例えば共栄の外勤さんを集めてその 方達だけで率直に意見交換しようと言う場を会社は作るかというと、たぶんつくらないと思い ます。

 でも労働組合はそうではなくて、そういう場 を作ります。

今日もそうですけど、一個社では なくて、いろんな会社、とりわけ職種が同じで募集という仕事に従事しているみなさんが一堂 に会して意見交換するという場を作っているの です。

ということですので、そういう場を大事 にして働いている人の立場で意見を出し合って頂きたいと思います。 ぜひ「募集」というキーワードにそって分散 会では率直な意見交換をしていただいて、「あぁ そうか、うちの会社だけじゃない。

うちの職場 の支社長がひどいと思っていたけど、うちだけじゃない」とか、そういうふうに感じて頂いて、 「やっぱり損保全体がおかしくなっているな、 やっぱりこれを変えていかなきゃいけないな」 と問題意識を共有していくことを期待したいと思います。

是非そういう学習会にしていただけ ればありがたいなと思います。
本当に雑駁でし たけど以上で終わりにしたいと思います。
あり がとうございました。

(以上は学習会当日の録音データを文章化し浦上委員長の校閲を受けたものです。なお学習 会当日の様子、参加者の感想は全損保ホームペー ジでも紹介されています。)

 

 金融・労働研究ネットワーク