払う側にモノ言わせよ 電気料金と廃炉
※後半5分の1
※後半5分の1
原発存続、見え隠れ
市場をゆがめ、保有者の負担を軽くして、高過ぎる原発をあえて維持、
存続させようという意図が見え隠れしないでしょうか。
福島第一原発の廃炉に、家族3人、月間消費電力約300キロワット時の標
準家庭で月額120円(関東エリアのみ)、そのほかの廃炉に6円…。資源エ
ネルギー庁が例示した、託送制度で“公平”に回収できるとされる費用の
一部です。
石油や石炭などの価格変動を電気料金に反映させる燃料費調整額、再エ
ネ発電促進賦課金…。
電力会社から月々送られてくる検針票に込められたさまざまなメッセー
ジ。もう少し丹念に読み解いて、モノ申す必要がありそうです。
(10月3日東京新聞朝刊5面「社説」より抜粋)