[東京 30日 ロイター]
- 国土交通省は30日、三菱自動車(7211.T)の燃費不正問題で、同社で不正が発覚した軽自動車4車種を除く販売車両9車種を対象に燃費値を測定した結果、8車種がカタログに記載された値を下回ったと発表した。同省は燃費の修正値を届け出るまで対象8車種の販売を自粛するよう要請した。
国交省の検査では、8車種の燃費値はカタログ値を最大8.8%、平均で4.2%下回ったという。同省は燃費がカタログ値を下回った理由について、国が定めた測定方法である惰行法のやり方が違っていたとみている。三菱自はこれまで9車種の燃費を社内で再測定した結果、カタログ値との差は上下3%程度と説明していた。
国交省は同じく燃費不正が発覚したスズキ(7269.T)の販売車両26車種も再検査したが、すべてカタログ値を上回ったという。
時事通信8月30日2016年
8車種でもカタログ値割れ=三菱自、燃費不正で補償へ
三菱自動車の燃費不正問題で、国土交通省が不正の発覚した軽自動車4車種以外の販売車両9車種を対象に燃費を測定した結果、8車種が三菱自の届け出ていたカタログ値を下回ったことが30日、分かった。三菱自は国に燃費値の修正を届け出るとともに、対象車両を保有する顧客に補償する方針だ。
国交省と三菱自が30日夕、発表する。
国交省は三菱自の燃費不正問題を受け、軽4車種の燃費測定に加え、現在販売されている残りの9車種についても順次、測定を行っていた。同省は6月、軽4車種がカタログ値よりも平均で約11%、最大で約16%燃費が悪いとの結果を公表。三菱自は燃費値の修正を国交省に届け出た上で、7月に販売と生産を再開した。