鹿児島県は18日、三反園訓知事が19日に九州電力川内原発(薩摩川内市)周辺の道路や施設を視察すると明らかにした。7月の知事選で公約として掲げた「脱原発」に向けた初めての具体的な行動。近く予定している九電への川内原発の一時停止申し入れに、今回の視察結果を反映させるのが目的としている。

 危機管理局原子力安全対策課によると、三反園知事は病院や介護施設などを訪れ、前知事時代に作成された原発事故時の避難計画が適切かどうかを判断するため、住民や関係者の意見を聴く予定。川内原発の敷地内には立ち入らない。

共同通信8月18日2016年



2016/8/11 南日本新聞

川内原発再稼働1年 三反園知事「九電は安全最優先に」

 九州電力川内原発(薩摩川内市)は11日、1号機が再稼働して1年がたった。三反園訓知事は10日、報道陣の取材に応じ「県民の不安を解消するのがトップの役割だということを、改めて思っている」と語った。
 三反園知事は同日発表したコメントで「原発に頼らない社会を目指していきたい」とし、“脱原発”の立場を強調。九電に対しては「原発を運転している以上、安全確保を最優先に強い責任感と緊張感を持って対応してほしい」と注文した。