「原発」論戦の対象外 鳥越氏「ゼロに」 小池、増田氏 触れず

  前回2014年の東京都知事選は、有力候補が「原発ゼロ」を掲げ、脱原発が大きなテーマとなった。今回の選挙では主要3候補いずれも告示日の第一声で言及しなかった。原発問題は論戦の対象になっていないようだ。

(中略)

 今回は、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)がホームページ(HP)で「原発に依存しない社会に向け取り組む」としている。序盤の街頭演説ではほとんど言及しなかったが、推薦を受ける野党の支持層を意識してか次第に触れるように。21日の街頭演説では「少しずつなくして、原発ゼロの世界に一刻も早くたどり着きたい」と訴え、24日も脱原発の主張に時間を割いた。
 元総務相の増田寛也氏(64)がHPに掲載する公約には原発を含めたエネルギー政策に関する記述はない。

(中略)

 元防衛相の小池百合子氏(64)もHP上で「都内のガソリンスタンドのエネルギーステーション化」を提唱し、バイオエネルギーの活用などを唱えるが、原発の文字は見
られない。(後略)

 7月25日毎日新聞朝刊より抜粋