高浜原発、運転禁止を継続 仮処分効力停止認めず、大津地裁
2016年6月17日
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを命じた3月9日の大津地裁の仮処分決定に対し、関電が決定の効力を一時的に止めるよう求めた執行停止の申し立てを認めるかどうかについて、同地裁(山本善彦裁判長)は17日、却下する決定をした。
仮処分の手続きを規定した民事保全法上、関電は今回の決定に対してさらに争うことはできず、2基は3月の仮処分決定に基づき運転できない状態が続く。関電が執行停止と同時に申し立てた異議の審理で3月の決定が取り消されない限り、再稼働はできない。
(共同)
<高浜原発>核燃料棒取り出しへ 運転停止長期化と判断
高浜原発3、4号機の稼働を認めない大津地裁の判断を受けて関電は、3、4号機に装着しているウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を含めた全ての核燃料棒(各157体)を、近く原子炉格納容器から取り出すことを決めた。隣接する核燃料プールに移す。停止期間が長期化すると判断した。
毎日新聞 2016年6月17日