「人殺し基地は沖縄から出て行け」 嘉手納基地に250人、憤り頂点
沖縄県の女性不明事件で、死体遺棄容疑で逮捕された米軍属シンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)が住む与那原町の住宅街では19日夜、住民らが「驚いた」「子供もいたのに」と衝撃を受けていた。同容疑者は逮捕の前日と前々日に、大量の睡眠薬を服用するなどして救急搬送されたという。
住民らによると、同容疑者は日本人の妻と生後数カ月の子供の3人暮らし。数カ月前、義父がリフォームした住宅に引っ越して来たばかりだった。自宅前には米軍人や軍属らが使用するYナンバーの乗用車があり、最近はこいのぼりが飾られていたという。
3月まで自治会長だった根川清義さん(77)は「数カ月前、広報誌を配りに行き、片言の日本語であいさつされた。背が高い黒人で痩せ形。悪い印象はなかった」と話す。
近所の男性(63)は「町には基地もなく、米軍関係者もほとんど住んでいない。こんな近くに容疑者がいたとは」と絶句。50代女性は「1週間前から警察が車で張り込んでいた。いったい何かと思っていたが」と困惑した様子で話した。
動かなくなった女性を雑木林に捨てた
2016-05-19 09:39
沖縄県うるま市の会社員島袋里奈さん(20)が4月から行方不明となり、県警は19日、死体遺棄の疑いで、米軍属で米国人のシンザト・ケネス・フランクリン容疑者(32)=与那原町=を逮捕した。県警は供述に基づき、島袋さんの白骨遺体を恩納村の雑木林で発見した。米軍関係者による凶悪事件に沖縄県の反発が広がり、翁長雄志知事は「痛恨の極みだ」と述べた。
遺棄容疑の元米兵、殺害ほのめかす供述 沖縄の女性不明
沖縄県うるま市の会社員島袋里奈さん(20)が行方不明になった事件で、県警は19日、米国籍で米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)=同県与那原町与那原=の供述に基づき、同県恩納村の雑木林で島袋さんの遺体を発見、シンザト容疑者を死体遺棄容疑で緊急逮捕した。「動かなくなった女性を雑木林に捨てました」と容疑を認めているという。
県警によると、シンザト容疑者は島袋さんの殺害をほのめかす供述もしている。捜査関係者によると、シンザト容疑者の車からは島袋さんの血痕が見つかったという。県警は殺人・死体遺棄事件とみて、うるま署に捜査本部を設置した。
捜査関係者によると、シンザト容疑者は元米兵で、現在は米軍嘉手納基地内で、コンピューターや電気の配線の仕事に携わっているという。接見した弁護士によると、自身の職業について「会社員」と説明しているという。
県警はシンザト容疑者について、日米地位協定が定める「軍属」に当たると説明。ただ、事件は「公務外」で起きたといい、日本の刑事手続きに従って送検するという。
県警によると、シンザト容疑者は島袋さんの殺害をほのめかす供述もしている。捜査関係者によると、シンザト容疑者の車からは島袋さんの血痕が見つかったという。県警は殺人・死体遺棄事件とみて、うるま署に捜査本部を設置した。
捜査関係者によると、シンザト容疑者は元米兵で、現在は米軍嘉手納基地内で、コンピューターや電気の配線の仕事に携わっているという。接見した弁護士によると、自身の職業について「会社員」と説明しているという。
県警はシンザト容疑者について、日米地位協定が定める「軍属」に当たると説明。ただ、事件は「公務外」で起きたといい、日本の刑事手続きに従って送検するという。
朝日新聞デジタル 5月19日(木)22時30分
岸田外相、米大使に抗議=辺野古移設に懸念も―米軍属逮捕
岸田文雄外相は19日夜、沖縄県の女性死体遺棄事件で米軍属の男が逮捕されたことを受け、外務省にケネディ駐日米大使を呼び、「極めて遺憾で強く抗議する。最大限の捜査への協力を求める」と伝えた。
岸田文雄外相は19日夜、沖縄県の女性死体遺棄事件で米軍属の男が逮捕されたことを受け、外務省にケネディ駐日米大使を呼び、「極めて遺憾で強く抗議する。最大限の捜査への協力を求める」と伝えた。
この中で岸田氏は「米軍人、軍属の綱紀粛正を強く求める。実効的で説得力ある再発防止策を速やかに策定してほしい」と要請。同大使は「沖縄県警、日本政府に全面的に協力し、再発を防ぐ努力を惜しまない」と応じた。
中谷元防衛相も防衛省で在日米軍のドーラン司令官と会い、事件について抗議。再発防止の徹底などを求める。
政府内には、同県が反対している米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に影響が出ることを懸念する声も出ている。
政府は27日に予定されるオバマ米大統領の広島訪問の機会を捉え、日米同盟の強化を演出したい考えだった。沖縄の事件で水を差された形となり、政府関係者は「タイミングは最悪だ」と語った。
時事通信