沖縄タイムス2015年10月29日 08:51
辺野古本体工事に着手 資材置き場を整備
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【名護】沖縄防衛局は29日午前8時、沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、本体工事に着手した。米軍キャンプ・シュワブ内で埋め立て資材の製作、保管場所として使う陸上ヤード2カ所の整備を始めた。これまで海上での作業は調査、設計にとどまっており、埋め立てに伴う本格的な工事は初めてとなる。
翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しは28日に効力が停止した。防衛局はその直後に、本体工事に必要な着手届を県に提出し、着手の条件をそろえた。
県は2013年に前知事が承認の留意事項とした事前協議が終わっていないという認識で「本体工事に着手できる状態ではない」と主張し、対立は深まっている。
シュワブの旧ゲートから同日午前7時過ぎ、重機や資材を載せたトラック6台が入った。抗議する住民と警察官がもみ合いになり、男性一人が拘束され、名護署に連行された。
政府、辺野古で本体工事着手=沖縄県は不服審査申し出へ
時事通信 10月29日(木)8時18分配信
政府は29日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設のため、名護市辺野古沿岸部で埋め立て本体工事に着手した。
一方、同県の翁長雄志知事は政府が埋め立て承認取り消しの執行停止を決めたことに対抗し、同日中にも国地方係争処理委員会に不服審査を申し出る方針で、政府と県の対立は決定的となる。
予定工期は2020年10月末まで。当面は資材置き場や搬入用道路の整備など、陸上部で作業を行い、中断していた海底ボーリング調査も再開した。年明け以降に、埋め立て予定地を囲む護岸部分から海上作業に入る見通し。
また、承認取り消しを知事に代わって政府が取り下げる「代執行」に向け、国土交通省が発送した是正勧告の文書が29日、県に到達する。翁長氏は「取り消しは適法だ」として勧告を拒否する考えで、代執行をめぐり政府と県が法廷闘争に突入するのは不可避の情勢だ。
一方、同県の翁長雄志知事は政府が埋め立て承認取り消しの執行停止を決めたことに対抗し、同日中にも国地方係争処理委員会に不服審査を申し出る方針で、政府と県の対立は決定的となる。
予定工期は2020年10月末まで。当面は資材置き場や搬入用道路の整備など、陸上部で作業を行い、中断していた海底ボーリング調査も再開した。年明け以降に、埋め立て予定地を囲む護岸部分から海上作業に入る見通し。
また、承認取り消しを知事に代わって政府が取り下げる「代執行」に向け、国土交通省が発送した是正勧告の文書が29日、県に到達する。翁長氏は「取り消しは適法だ」として勧告を拒否する考えで、代執行をめぐり政府と県が法廷闘争に突入するのは不可避の情勢だ。