8月18日(火)19時24分配信 TBS系(JNN)
南海トラフ地震、海保調査「年間6センチ海底が移動」
政府は、南海トラフを震源とするマグニチュード9.1の地震が発生した場合、最悪のケースでは死者32万人、負傷者63万人などの被害が出ると想定しています。
海上保安庁は、4年前から想定震源域の海底に観測機器を設置するなどして海底の動きを観測してきました。18日に初めて発表された観測結果では、東海沖や和歌山県の潮岬沖で北西方向に最大で年間6センチ海底が移動していることが分かりました。
専門家は、次のように指摘しています。
「年間6センチは人間の爪が伸びるスピード、100年たてば6メートルになる。6メートル押し込まれて急激にずれ動いて元に戻ると、マグニチュード8ないし、 それ以上の大きな地震のひずみに対応する」(東京大学地震研究所・古村孝志教授)
海上保安庁は観測結果を地震予知連絡会などに報告し、国の防災対策に活用したいとしています。(18日17:26)
最終更新:8月19日(水)0時28分