時事通信 7月3日

母乳ネット販売で注意喚起=病原体に感染リスク―厚労省

 インターネットを通じた母乳の売買について、厚生労働省は3日、衛生管理などが不明な第三者の母乳には病原体に感染するリスクがあるとして、注意喚起を行うよう都道府県などに通知した。
 厚労省によると、母乳を通じて感染する可能性がある病原体には、エイズウイルス(HIV)やヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV―1)などがある。既往歴や搾乳方法が不明な母乳を摂取させた場合、乳幼児がこうした病原体に感染したり、医薬品など化学物質を取り込んだりする恐れがあるという。
 消費者庁も同日、「過去にネットで母乳と称した商品を販売していたとみられる情報を確認した」と注意喚起した。同庁は母乳が出ない母親に向け、「1人で悩まず、医師や保健師などに相談するように」と呼び掛けている。