毎日新聞 6月11日(木)15時43分配信

<浅間山>火口周辺警報 噴火警戒レベル2に引き上げ

    


 気象庁は11日午後3時半、浅間山(群馬県、長野県)の火口からおおむね2キロの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があるとして火口周辺警報を出し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げた。

【噴火警戒レベルを2に引き上げる主な基準一覧】

 浅間山では、4月下旬ごろから山頂直下のごく浅いところを震源とする体に感じない火山性地震が多い状態が続いている。また、二酸化硫黄の放出が増加しており、放出量は6月8日の観測で1日当たり500トン、11日の観測では、1700トンと急増している。これらのことから、浅間山では火山活動が高まっており、今後、火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があると判断した。

 同庁は、群馬県嬬恋村と長野県小諸市、軽井沢町、御代田町に対し火口周辺で入山規制など警戒をするよう呼びかけるとともに、登山者には地元自治体の指示に従って危険な地域には立ち入らないよう要望。火口2キロの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒するほか、風下側では降灰や風によって運ばれる小さな噴石に注意するよう求めている。