時事通信 5月18日(月)
元区選管事務局長ら懲戒免職=衆院選票水増し―仙台市
昨年12月の衆院選をめぐり、仙台市青葉区の開票所で票の水増しなどが行われた事件で、仙台市は18日、不正を知りながら隠蔽(いんぺい)しようと虚偽の説明を行ったなどとして、当時の青葉区選挙管理委員会事務局長(58)ら3人を懲戒免職処分とした。
ほかに処分されたのは、票の水増しを行い公選法違反罪などで罰金刑を受けた区選管の元選挙課長(58)と元選挙係長(57)。
市によると、元課長と元係長は確定投票者数と投票総数に差が生じたため、つじつまを合わせようと、衆院選小選挙区の開票で白紙投票を水増しするなどした。元事務局長は、隠すため虚偽の報告書を市選管に提出したり、集計表の改ざんを企てたりしたという。
奥山恵美子仙台市長は同日臨時記者会見を開き、自身について減給処分を発表。「職員の育成に全責任を負う行政のトップとして、自らを律すべきだ。選挙に対する信用を失墜させ、市政への信頼を著しく損ねたことを深くおわびする」と陳謝した。