日本政府は自衛隊ヘリを、全力派遣せよ!

 時事通信の報道によると、ネパールの地震で破壊された農村・山岳地帯へのヘリによる救助活動は、わずか20機のヘリ(ネパール軍とインド軍)しか起動していないようだ。
 道路事情が悪いため、住民らの被害状況すらつかめていない地区もあるようだ。
 
 激甚災害発生時には、ヘリコプターによる空からの人と物資補給が不可欠である。

 アジアと世界における自然災害対策と防災の主流化こそ、第2次世界大戦侵略国日本が貢献すべき道である。

犠牲者6200人超える=山間部の救助難航-ネパール地震

 【カトマンズ時事】ネパールを襲った大地震から1日で7日目を迎えた。犠牲者は依然増加しており、周辺国を含めて6200人を超えた。一方、4月30日には15歳の少年らが5日ぶりに救出されており、ネパールや各国の救助隊は引き続き生存者の発見・救助に全力を尽くしている。
 英BBC放送によると、ネパールでの死者は6130人、負傷者は約1万3800人となった。インドや中国など周辺国を加えた犠牲者は6200人を超えた。

 都市部から離れた農村地域への支援も本格化しているが、道路事情が悪く容易に近づけない地区が残っている。ロイター通信によると、現在救助活動を行っているネパール軍やインド軍などの20機のヘリコプターでは不十分で、ネパール政府は各国にヘリの支援を要請している

(2015/05/01-07:2

毎日新聞 5月1日
<ネパール地震>みんなを助けろ! 必死の救助活動を映像に

ネパール中部で起きた大地震で、救助活動にあたる同国軍が被災地を撮影した映像を入手した。崩れ落ちた家々の一角から白煙が上がる様子を上空からとらえた映像や、崩壊した建物の間に挟まれ身動きが取れなくなっている少女の様子などが映っている。軍は約10万人の兵力の9割を救助活動に投入しているという。
【カトマンズ金子淳】 


毎日新聞 2015年04月30日
ネパール地震:日赤チーム活動…あふれる負傷者、けが悪化

【メラムチ(ネパール中部シンドゥパルチョーク地区)平野光芳】ネパールの大地震で最大規模の被害を受けた中部シンドゥパルチョーク地区のメラムチに30日、日本赤十字社の緊急医療チーム5人と共に入った。チームは地元の診療所で負傷者らを診たが、25日の地震発生から5日が過ぎてようやく治療を受ける人も多く、現地の貧弱な医療体制は限界に達していた。
 スマン・タマンさん(35)はこの日、か細い声で泣き続ける次女パサンちゃん(4)をかつぎ、約1時間の山道を歩いて診療所を訪ねた。パサンちゃんは通っていた幼稚園が地震で倒壊し、両足を骨折したが、きちんとした治療を受けるのはこの日が初めてだという。
 左足の裏は傷口が5センチほどぱっくりと割れ、化膿(かのう)した部分にハエがたかる。スマンさんは疲れ切った表情で話した。「被災直後に軍が娘を診療所に運んでくれたが、患者が殺到して診てもらえず、あきらめて家に戻った」
 日赤のチームはペットボトルの水で傷口を洗い、消毒や点滴で応急処置。パサンちゃんも落ち着きを取り戻した。今後、カトマンズの病院に移される。
 診療所の庭には防水シートで作ったテントが張られ、10人ほどの患者が寝泊まりしていた。自宅も被災して住めなくなり、行き場を失った人たちだ。

 アサマヤ・タマンさん(29)は全壊した自宅で顔に12センチほどの傷を負い、27日から長女ラサンちゃん(1)とテントで暮らす。包帯が巻かれた顔で、いとおしそうにラサンちゃんを見つめて授乳していた。「余震が怖くて屋内にはいられない。夜は寒いし、食事も足りない。子供のためにも早く安心してとどまれる場所がほしい」

 メラムチの診療所は医師2人が常駐する地域で唯一の医療機関だが、設備は貧弱。普段100人ほどの患者が震災後は倍増しているという。

 シンドゥパルチョーク地区は人口約29万人。地元メディアによると少なくとも1176人が死亡し、人口が100万人を超える首都カトマンズより数が多い。日赤チームの光森健二医師は「遠隔地からの患者や自己流の処置で悪化した人がまだまだ来る。今後も継続して支援する必要がある」と話した。チームは今後、診療所に拠点を設け活動する予定だ。