報道によると、
日本国債、1段階格下げ「A」に フィッチ、12年以来

 欧米系の格付け会社フィッチ・レーティングスは27日、日本国債の格付けを21段階あるうち上から5番目の「Aプラス」から、「A」に1段階引き下げた。安倍政権が昨年11月に消費税率引き上げ延期を決めた後も、2015年度予算に税収の落ち込みを補う措置が含まれなかったことなどを理由に挙げた。

 フィッチが日本国債の格付けを引き下げたのは、12年5月以来。格付け「A」は、イスラエルやマルタと同じで、中国やチリより一つ下になる。

 フィッチは昨年12月、「引き下げを検討する」と発表。その後、政府の対応を分析していた。27日の発表によると、政府が15年度に続き16年度も法人減税を実施する意向であることや、14年度の税収の上ぶれ分を同年度補正予算の財源に使ってしまった点などを指摘。こうした対応は「財政再建に対する政治的なコミットメント(約束)を巡る不透明感を増大させるもの」とした。


■日本経済新聞(2015/4/27)では、 
 フィッチ、日本国債を1段階格下げ シングルAに

 英米系の格付け会社フィッチ・レーティングスは27日、日本国債の長期債務格付けをこれまでの「シングルAプラス」から「シングルA」に1段階引き下げたと発表した。

フィッチ・レーティングス (Fitch Ratings Ltd.)
イギリスロンドンおよびアメリカ合衆国ニューヨークに本拠を置き、金融商品または企業・政府などについて、その信用状態に関する独自の格付け情報を提供する、民間企業である。
持株会社でありフランスパリに本社をおくフィマラックS.A.がほとんどの株式を保有しており、同様にフィマラック傘下にある関連企業グループを総称してフィッチ・グループと呼んでいる。

日本では、IBCAリミテッド(後述)として1989年に東京事務所を開設。