◎ 申し入れ書
東京都教育委員会
教育長 中井敬三 様
2015年4月14日
「奥野さんを支える叫ぶ石の会」
「支援学校の君が代不起立応援団」
「奥野さんを支える叫ぶ石の会」
「支援学校の君が代不起立応援団」
4月8日、東京都教育委員会は、4月7日に行われた入学式で「君が代」斉唱時に不起立をしたとして、東京都立石神井特別支援学校教員田中聡史さんを都庁に呼び出し、「事情聴取」を強行しました。
すでに東京都教育委員会は、田中聡史さんに対し、3月30日に5回目の減給10分の1、一ヶ月の処分を発令しています。
そもそも、静かに着席していただけで式の進行になんの影響も与えていない「君が代」不起立に対して処分を下すことは、憲法の保障する思想良心の自由に反しています。減給処分に至っては、最高裁判決において「懲戒権者の裁量権の範囲を超え、違法」と認定されています。
最高裁まで行けば覆されることが決まっている減給処分をなぜ繰り返し出すのか?
甚大な経済的不利益を与えることによって、屈服を引きだそうとし、加えて、後に続く者が出てこないという効果も狙っているのではありませんか? そのような卑劣な手段を用いるのは、教育に携わる機関として許されることではありません。
さらに、東京都教育委員会は、昨年度、田中聡史さんに対して、半年で20回にも及ぶ「服務事故再発防止研修」を強行しました。それだけ研修を受けても「不起立」をやめないのは「不起立前後の態様」に問題があるということにして、減給以上の処分も可という裁判所の判断を引き出すためとしか考えられません。
しかし、思想良心の自由と教育者としての信念に基づいて行った「君が代」不起立を「服務事故」と呼ぶことそのものが不当です。そして、不起立をやめさせようとする「研修」は思想転向を迫る違憲行為です。
これ以上、田中聡史さんに処分を出し、研修を行うことは、東京都教育委員会が憲法を踏みにじり続けるということであり、市民の批判の声は高まるばかりでしょう。
田中聡史さんにこれ以上の処分を出すことのないよう強く求めます。
パワー・トゥ・ザ・ピープル!! パート2