W杯=ブラジルでデング熱流行リスク、日本戦の2都市など深刻
[ロンドン 17日 ロイター]
来月開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の開催都市3カ所で、デング熱の流行するリスクが高いと、17日に刊行された英医学誌「ランセット感染症」で報告された。
それによると、約1カ月続く同大会の開催12都市全体としての脅威は低いものの、ナタル、フォルタレザ、レシフェといった北東部の会場では深刻なリスクに直面する恐れがあるとしている。日本はグループリーグ初戦をレシフェで、第2戦をナタルで行う。
デング熱は特定の蚊によって媒介されるデングウイルスが原因の感染症で、死に至る場合もある。ワクチンや効果的な治療法はない。
ブラジルでは、2000─13年に700万人以上の感染が確認されており、世界で最も多い。