秘密保護法(特定秘密の保護に関する法律)とは
 
 
秘密保護法(特定秘密の保護に関する法律)とは、漏えいすると国の安全保障に著しい支障を与えるとされる情報を「特定秘密」に指定し、それを取り扱う人を調査・管理し、それを外部に知らせたり、外部から知ろうとしたりする人などを処罰することによって、「特定秘密」を守ろうとするものです。
 
2013年12月6日、第185回国会で成立し、同年12月13日に公布されました。
 

秘密保護法は必要?

政府は、「従来の法律では、国の安全に関わる秘密の漏えいを防ぐ管理体制が不十分だ」として、法制度の検討を行うようになりました。2013年12月「特定秘密の保護に関する法律(秘密保護法)」が成立し、公布されました。
 
政府が法律を作ろうとしたきっかけは、2010年に起きた尖閣諸島沖漁船衝突映像のインターネット流出事件といわれています。
 
しかし、この事件は「国家秘密の流出」と言えるものではありません(詳しくは、
 
秘密保護法の基となる報告書を検討した有識者会議では、法律を作る必要の根拠として、他にもいくつかの情報流出事件を挙げていますが、どれも流出が発覚した直後に原因究明を行い、再発防止策がとられています。
 
新たに「秘密保護法」を作る必要はないのです。
 

秘密保護法はどんな内容?

秘密保護法の内容は、
  • 「その漏えいが我が国の安全保障に著しく支障を与えるおそれがあるため、特に秘匿することが必要であるもの」を行政機関が「特定秘密」に指定する
  • 秘密を扱う人、その周辺の人々を政府が調査・管理する「適性評価制度」を導入する
  • 「特定秘密」を漏らした人、それを知ろうとした人を厳しく処罰する
などが柱になります。
 
※詳しい解説はこちらをご覧ください。
 
秘密保護法について多くの人に知ってもらうために、絵本作家の五味太郎氏にご協力いただき、分かりやすいパンフレット・チラシを作りました。
 
是非ご覧ください。
 
 
  

 
 

秘密保護法の経緯と今後の動きは?

【法案概要公表から成立まで】
 
2013年9月3日  「特定秘密の保護に関する法律案の概要」公表
2013年9月17日  「特定秘密の保護に関する法律案の概要」パブリックコメント締切
2013年9月27日  「特定秘密の保護に関する法律案」公表
2013年10月25日  法案閣議決定・国会へ提出
2013年11月7日  衆議院委員会審議開始
2013年11月26日  衆議院委員会・本会議にて採決・可決
2013年11月27日  参議院委員会審議開始
2013年12月5日  参議院委員会にて採決・可決
2013年12月6日  参議院本会議にて採決・可決
2013年12月13日  公布