<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽ML」の渡部です。
 このメールは少し長いです。ご容赦。
 最初に▲ 卒業式ビラまき、後ろに▲ 3月14日の文科省交渉があります。
 <3月14日、北園高校>では、一部の生徒が「少国民化」しつつあることがわかります。
 <3月14日、大泉高校>のビラまきは、都議会で取り上げられました

 <3月11日、飛鳥高校>
 2人で撒く。保護者は割と受けとりはよいが、生徒は悪い。
 副校長「交通の邪魔になるので、生徒、保護者には配らないでくれ」「警察に知らせます」
 こちら「どうぞ。しかし問題になりますよ」。警察は来なかった。巡回もなかった。
 副校長に「都教委のやり方はおかしくないか」と聞くと、副校長は「個人的な理念については言わない」と。


 若い職員がチラシを受け取ったが、すぐに地面に叩きつけた。
 門扉の横にゴミ箱が2個あったが、ほとんど捨ててなかったようだ。
 外国人講師に「We are ageinst Kimidayo,the national anthem」というと納得して受け取った。

 <3月14日、北園高校>
 8時過ぎに着く。すでに「地域と学校を結ぶ板橋の会」の人2人が撒いていた。
 副校長が型通りの注意をしてくる。
 生徒たちは着飾ってくる。男子もスーツが多い。
 「卒業証書授与式」の看板の前で、友だち同士とか保護者とで写真をとるのに行列になる。
 晴れ着姿のせいか、自転車で来るものはほとんどゼロ。
 ほとんどの先生はチラシを受け取った。生徒の受けとりは以前より良くない。保護者はまあまあ。
 ここには、その他、予備校のカタログ配りと「卒業生の皆様へ 浴衣1000円券(浴衣・帯セット)をプレゼント引換券」のティッシュ配りもあった。

 次のようなことがおこった。
 卒業生の男子が「こんな内容のチラシは良くない。撒くな。だいたい道路で撒くのは法律違反だ。警察を呼ぶぞ」と言ってケイタイで警察に電話をする。
 生徒は長々とチラシ撒きの状況を説明していた。
 私たちは好きなようにすればいいと思い、「チラシ撒きは法律違反ではないですよ。警察を呼ぶなら呼べば」と対応。
 教員も生徒の行為に気づいてたしなめたが聞き入れず。
 かなりの時間がたって、私服の警察が来た。「警察ですか」といういうと「そうだ」と答える。
 しかし、警察はなにが起こっているのかつかめず、あちこち行ったり来たりした。生徒はやっと警察とドッキング。
 なにやらいろいろ話していた。警察は私たちに警察手帳をみせた。
 私たちは「チラシ撒きは別に違反ではないですよ」というと、「ええ」という。
 「でもお名前を」と言ってきたので、「どうして名前を言わなければならないんですか」というと、それ以上言わず。帰った。
 生徒は教員に促されて校舎に入っていった。こういう生徒ははじめてだった。

 <3月14日、大泉高校>
 前回のメールで、「昨年の中高一貫の大泉高校は最悪だったが・・」というその高校。
 8時頃からビラを撒き始める。ここは進学校で卒業生たちは男女とも和装が圧倒的に多く、華やかだ。
 しかし、ビラの受け取りは悪い。そうしているうちに、副校長がやってきて、
 「学習指導要領どおりに卒業式をやっているのでビラを撒かないで欲しい」と言ってきた。
 そこで、「石原は国歌を歌わないと言っていますよ。あなたたちはハシゴを外されていますよ」と言うと、
 「議論はしません。議論はしません」と言って、盛んに校門から少し離れたところで撒くように言ってくる。
 そうして一人で校門の前に立っている。その他の警備職員はいない。

 しばらくすると、「練馬・教育問題交流会」の人たち(計3人)がやって来て、
 「日本国憲法は、主権在民です。・・・わたしたちには、この国から命令されたり強制されたりはしない『自由』がある。なぜなら、主権者は、わたしたちだからです。」という様な文言の入ったビラを、包囲ネットのビラと一緒にして撒き始めた。
 副校長は何も言わなくなった。

 保護者も着飾ってくる保護者が多い。ビラの受け取りはあまりよくない。
 9時過ぎになると、どこかで見かけた女性が来て、校門のそばに立つようになった。
 9時20分頃、車から別の女性が降りると彼女はそこに駆け寄って、私の脇を通って、副校長と一緒に3人で中に入っていった。
 車から降りて通り過ぎた女性を見ると、それは都教委の山口香教育委員だった。
 「柔さん」と声をかけたが、そのまま行ってしまった。
 校門の前に立っていたのは都教委の職員だった。しかし、ビラまきに対しては何も言ってこなかった。
 結局ビラは86枚しか撒けなかった。「練馬・教育問題交流会」の人たちも「ここは受け取りがわるいのよね」と言っていた。
 ちなみに、彼女らは<石神井高校><光が丘高校><武蔵野北高校>でもビラまきをしたと言っていた。

 *本日(3月15日)、被処分者の会の近藤徹さんからの連絡で明らかになりました。
  <この日午前、自民党・柴崎幹男議員(大泉高校出身)が卒業式に来ていて、包囲ネットのビラまきを見て、この日の都議会・予算特別委員会で問題にしました。>
  インターネットで「東京都議会」→「予算特別委員会」→3月14日→質疑者・柴崎幹男
  で検索すれば出てきます。
  彼らがいかにビラで真実が知らされることを恐れているかということです。
  また、問題にしても、すでに石原自身、「僕は国歌を歌わない」と言っているのです。

 <3月15日、新宿高校>
 8時ころから撒き始める。ここも進学校のせいか、ビラの受け取りが悪い。職員も保護者も余り受け取りがよくない。
 ただ一人の保護者がビラを受け取り、見て、「頑張ってください」と言って中に入って行った。
 しばらくして、副校長が出てきて、「校門の端の方でやってくれ」と言う。
 石原のことを知らせようとしたが、聞こうとしない。少し脇によると行ってしまった。
 しばらくして、一人の職員が出てきた。顔をよく見ると以前(約25年前)千葉の底辺校U高校で一緒に働いていた仲間だった。
 再会を大変喜んでくれた。
 聞くとこの学校はかつては自由な学校だったが、今は予備校などとつながって受験勉強オンリーのような学校になってしまった。
 だから自分は生徒たちに時々U高校の話をし、人間受験勉強だけではダメなんだと話しているという。
 卒業生は320人ということだった。

 すると、そこに彼の知り合いの教員が来た。話を聞くと、元板橋高校教員の藤田勝久さんの友人だという。
 そこで今度は藤田さんの話で盛り上がる。
 そうしているうちに、校舎の中からずーっとこちらを伺っている人物がいたので、「あれは副校長ですか」と聞くと、
 「知らない人物です」と言う。そこで、「じゃ、私が聞いてきましょう」と言うと、別の教員が私を止めて「私が聞いてきます」と言って聞きに行った。
 帰ってきて「支援センターの人だそうです」と言う。
 なら、どうして田無工業高校のように出てきて何か言わないのか。
 また、職員も知らない形で学校に来るなどというのは許されるのか。
 ビラは結局155枚撒いた。

 《葛飾区》
 担当してくれているKさんに「葛飾はどうでしたか」ときいたら、「全部やった」と言っていました。
 全部というのは、葛飾区にある高校の全日制と定時制全部という意味です。すごい。

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 【3月14日、文部科学省交渉の報告】
 3月12日、教育委員会制度見直し案について自民・公明が合意した。
 政府は、これに基づき「地方教育行政法改正案」を4月上旬に閣議決定、今国会に提出する方針である。
 昨日(3月14日)、文科省は沖縄県・竹富町教に対し、科書の変更を直接要求する是正要求を出した。
 竹富町の慶田盛安三教育長は「教育は中立でなければならないのに政治介入だ」と強く反発した。

 3月14日、都教委包囲首都圏ネットワークの文科省交渉が、参議院議員会館で行われた。
 文科省からは、初等中等教育局初等中等教育企画課・林剛史氏、他に教科書課から3人、
 内閣官房教育再生実行委員会議担当室から1人の、計5人が対応した。
 (都教委では何ら交渉権限のない情報教育課としか出てこない。いかに都教委が、都民に閉ざされた異常なところかということである)。
 こちらの参加者は10人だった。

 事前に出しておいた交渉内容は以下の通り。
 ①教育委員会制度について
 ②中央教育行政について
 ③第7期中央教育審議会について
 ④教科書検定制度について
 ⑤道徳の教科化について

 最初にこちらから、
 「戦前の国家主義教育が悲惨な戦争をもたらした。戦後の民主教育が日本社会を発展させた。しかし『戦後レジームからの脱却』を掲げる安倍政権によって、教育は再び国家主義教育になりつつある。危険である。だから交渉にやってきた」
 と述べ、交渉に入った。

 交渉では最初に主に①②③をやった。
 その中で林氏は、教育委員会制度見直しについて、特に「いじめへの対応」の問題を出し、
 <責任者は誰か明確ではない><地域住民の意向を反映していない><教委の会議の形骸化><迅速性・機動性に欠ける>
 などの理由を述べた。結局自民党が言っていることと同じである。
 そうして、「実際にはあまり変わらない」といいうようなことも述べる。

 これに対して、参加者から現在すすめられつつある「見直し」について
 戦後の教育委員会制度の歴史的経過を踏まえ批判が出された。
 例えば「決定権限」についいては、「上の方だけを見ているが、本来は直接責任論であり、教員が直接生徒・保護者に責任を持って教育活動がなされなければならない」、
 また「教育内容」については「根幹は教育行政は教育内容に関与してはならない。しかし内容に直接関与してきている」、
 「あまり変わらないのだったらなんであえて見直そうとしているのか」などなど。

 そうしたら、林氏はこんなことを言った。
 「この問題で盛り上がっているのは、皆さんと私たちくらいです。パブコメもこれについては637件、秘密保護法では9万480件でした。」

 交渉に参加した北村小夜さんは、
 「戦後民主教育がずーっと後ずさりしてきた。最近小学校3年生が荒れ始めている。しかし教員間で話題になるのが遅い。校長は『我が校の恥、口にするな』と言ったという。もっと素直に教員が子どもと関われるような体制を作らなければならない。」

 また、安倍首相の私的諮問機関に過ぎない「教育再生実行会議」と「閣議」などで「見直し」が進むことについての批判がなされた。
 そして、自公合意の見直し案について、新たに設けられる常設の「総合教育会議」(首長・教育長・教育委員+有識者:主宰は首長。教育行政の基本方針を定める「大綱」の中身を協議)の問題性について、
 「これでは教育委員会は単なる下請け機関ではないか。」
 「露骨な政治介入ではないか」という声があげられた。

 しかし、これに対しても林氏は「協議機関ですから。執行は教育委員会ですから」と大きな問題ではないと言わんばかりだった。
 また、彼は「地方分権」を持ち出したが、こちらは「今までは文科省からの<指導・助言>であったが、 見直しでは<是正>が出てきているではないか」と批判した。
 実際、交渉当日、文科省は沖縄・竹富町に<是正>要求を出していた。
 どこに地方分権があるというのか。
 あるとすれば「教育条件整備は地方の責任。教育内容は国が決める」ということだろう。

 その後④⑤についてのやり取りが行われた。
 ④(教科書検定)では、とくに「政府見解を書け」、「バランスのとれた記述」について、「まさに国定教科書になりつつある」という意見が参加者から出された。

 ⑤(道徳の教科化)では、「文科省が『心のノート』を全面改訂したものを出す、検定教科書ができるまではそれで行く、指導は学級担任。評価は記述式」などのことが係官から述べられた。
 これに対してこちらから、「これまで教科とは科学的な根拠を持ったものだった。しかし道徳科は科学からはずれたものになる」
 「それは戦前の首位教科『修身科』と同じではないか」などの批判が出された。

 ちなみに、交渉の席上、文科省から『今後の道徳教育の改善・充実方策について(報告)【概要】というものが配られた。
 そのなかに教科書の見本として『私たちの道徳』(小学校1・2年、小学校3・4年、小学校5・6年、中学校)の紹介があった。中身はつまらない説教話である。

 例えば、中学校では「人物の生き方を通して、自己の生き方を考えていくことができるように、先人、偉人や著名人のメッセージや格言などを豊富に盛り込んでいます」という具合である。
 ここには人民大衆の豊かな生活や思想などはみられない。
 <現体制に従順ないい子ちゃんを作る>という意図が見え見えである。

 以上が文科省報告であるが、これは多くの団体がやった方がいいと思った。
 今回は山本太郎参院議員の紹介で出来たので、みなさんも是非彼に依頼してみてはどうでしょうか。
 電話 03-6550-0302(参議院議員会館302号室)

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■田中聡史さん支援の絵はがきを買って、支援の輪を広げてください
  都教委に「処分をするな」と絵はがきを出してください■

絵はがきセットについている田中さんの言葉から
「・・・私も、2011年4月から2013年までに、戒告処分3回、減給処分2回を受けました。
私は、美術の教員ですので、この強制は文化と芸術における攻撃であり、
人類が20世紀に学問と芸術において到達した地点を、
21世紀現在の東京都の教育現場に於いて実現できるかどうか、
という問題だと、認識しています。どうか、ひとりでも多くの方に、
不起立闘争へのご注目とご支援をいただきたいと思います。」
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【田中さんの彫刻作品を絵はがき】
  <2枚1組 300円>
《抗議・要請先》東京都教育庁(=東京都教育委員会)
〒163-8001新宿区西新宿2-8-1
総務部教育情報課(都民の声を聞く担当):電話 03-5320-6733 FAX 03-5388-1726
人事部職員課服務係(処分を発令する担当):電話 03-5320-6792
メールは、「東京都教育委員会ホームページ」に行き、
        「メニュー」→「各部課メールアドレス」から送ることができます。
注文先:「君が代」不起立分限免職阻止対策連絡会
     090-5415-9194 (見城) 090-3543-8743(根津)
     メール:fukiritu@yahoo.co.jp
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 (田中聡史さん支援)
 ・3月19日(水) 板橋特別支援学校の卒業式。

          早朝ビラまき(7:15~)。多数お集まりください。
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 (都教委包囲首都圏ネットワークの取り組み)
 ■ 3月20日(木)<「教育国会」抗議、国会前座り込み&リレートーク>
 日時:3月20日 14時から18時まで
 場所:衆議院第二議員会館前
 プラカード、パネル、横断幕、旗、イスなど持ってきてください。

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 【東京】での全国ネット形成に向けての全国集会
 <集会名> 
「許すな!『日の丸・君が代』強制
         止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊
         4・20全国集会」

 <日 時> 2014年4月20日(日) 13:00~17:00
 <場 所> 東京・日比谷図書館文化館
 <講 演> 高橋哲哉さん(東大教授)
        タイトル:『安倍政権は憲法と教育をどうかえようとしているのか』
 <内 容>(予定)
        ・高橋哲哉さんの講演
        ・全国からの報告
        ・闘いの提起
        ・全国ネットについて
        ・その他
    *翌21日(月):(午前)文科省要請、(午後)都教委要請
 <主催> ・「4・20集会」実行委員会
       ・許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊 全国ネットワーク(準備会・仮称)
 <主催> ・「4・20集会」実行委員会
       ・許すな!「日の丸・君が代」強制止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊全国ネットワーク(準備会・仮称)
 <資料代>500円(学生・生徒は無料)
 <連絡>〒160-0008  新宿区三栄町6 小椋ビル401号 四谷事務所気付
「4.20集会実行委員会」宛 /(TEL)090-7015―3344
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 【集会賛同の手続き方法】
  ア、郵便振替にてお申し込み下さい。
   ・口座番号は 00110-5-449424、加入者口座名は「全国学習・交流集会」です。
   ・通信欄に「4、20集会」賛同金および氏名公表の可否を書き、振り込んでください。
  イ、手渡し(実行委員等に申込み下さい)
   ・「4.20全国集会」への賛同金は、団体一口2000円、個人一口1000円です
   ・賛同金                 円
     (個人)氏 名:             氏名公表:可・否

     (団体)団体名:             団体名公表:可・否

     住所 __________ TEL  _______


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