安倍内閣文部科学省は、戦前のような国定教科書に!
 教科書検定基準 大改悪にまっしぐら!

NHK WEBNEWS 12月20日 17時18分

 
教科書の検定基準の見直しを検討する文部科学省の審議会は、歴史や公民などで政府の統一的な見解がある場合は、それを取り上げるよう改正する内容の報告をまとめました。
文部科学省は、この報告を受けて来月中に検定基準を改正することにしています。
教科書の検定基準を巡っては、自民党の特別部会が、今の教科書は歴史や領土に関する記述に問題が多いとして見直しを提言し、下村文部科学大臣が検定基準を改正する考えを示したことから、文部科学省の教科書検定審議会が内容を検討してきました。
その結果、20日の2回目の審議会で報告が取りまとめられ、歴史や公民などで、政府の統一的な見解や確定した判例がある場合はそれを取り上げることや、学術的な通説が定まっていない事柄については、バランスのとれた記述にすることが示されました。
さらに、すべての教科について、愛国心などを盛り込んだ教育基本法の目標に照らして重大な欠陥があると判断された場合、不合格にすることを明記するとしています。この報告について、1人の委員が強く反対したほか、賛成した委員の1人からも「表面上は問題なく見えるが根本に不安を覚える。国定教科書のようになってはいけない」という懸念の声が示されましたが、残る21人の委員からは大きな異論は出ず、報告は了承されました。
文部科学省は、この報告を受けて検定基準の改正案をホームページで公開し、一般からの意見を聞いたうえで来月中に検定基準を改正することにしています。