毎日新聞 2013年12月20日 

1票の格差:参院選東北5県も「違憲状態」 仙台高裁判決

 「1票の格差」が最大4.77倍だった7月の参院選は法の下の平等を定めた憲法に違反するとして、東北5県(青森、岩手、宮城、山形、福島)の住民と弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の判決が20日、仙台高裁であった。木下秀樹裁判長は「違憲状態」と判断したが、請求は棄却した。
 14の高裁・高裁支部で起こされた同種の訴訟で違憲状態としたのは仙台高裁が8件目。広島高裁岡山支部と大阪高裁は違憲と判断し、うち岡山支部は選挙無効の判断を示した。
 訴状によると、議員1人当たりの有権者数は最少の鳥取県と比べ、青森は2.37倍、岩手で2.26倍、宮城と山形で1.98倍、福島で3.37倍だった。
【竹田直人】