猪瀬都知事5000万円問題追及の総務委員会傍聴記 2日目
12月10日、都議会総務委員会2日目の傍聴記です。昨日と同様で傍聴席は途中まで満席でしたが希望者のほとんどは入場できたようです。
12月10日、都議会総務委員会2日目の傍聴記です。昨日と同様で傍聴席は途中まで満席でしたが希望者のほとんどは入場できたようです。
都議や都民、多くのマスコミ関係者が見守る中、猪瀬都知事と総務委員の質疑応答は5時間続きました。本日は、共産党都議団2名、都議会民主党2名、みんなの党1名、都議会みんなの党1名、計6名の総務委員都議が猪瀬都知事を追求しました。
共産党都議団、徳留道信都議は、5千万円の借入金が都知事の資産報告書に記載されていなかったことについて、「資産公開の報告制度は、公職者の姿勢を正すために設けられている。
共産党都議団、徳留道信都議は、5千万円の借入金が都知事の資産報告書に記載されていなかったことについて、「資産公開の報告制度は、公職者の姿勢を正すために設けられている。
短期間の借入だから記載、公開しなくてもよいと考えていたのか。」と質問。
都知事は記載漏れを認めた上で、「記載もれに気づき、すぐに修正した。
短期間で返すつもりだったので記載しなかった。」と答弁。
傍聴していた都議からは、「借入だと思っていなかったからだろ!裏金だろ!」と野次が飛んだ。
徳留都議は、「資産報告書に記載しなければ、返す必要がない、好きに使えるということになる。
知事の言い訳は記載もれの理由にならない。
公務員の義務、条例を自ら守らなかったことについてどう認識しているか。」と質問を続けた。
「個人での借入だったので、資産公開すべきものとの認識がなかった。都の条例については詳しく認識していない。当時は混乱していた。私の軽率な行為だった。記載しなかったのは、大変申し訳なく思っている。」と答えた。
次に、徳留都議は、徳洲会から資金提供を受けた理由について、都知事の2転3転する発言推移をパネルで提示し整理した。
11月22日 資金提供という形で応援してもらう
11月22日 断るのは失礼、とりあえず受け取った、お金に十分余裕があった
11月26日 生活とかその先の事が不安、個人の借金で使途を限定したものではない
11月29日 事務所を回していく不安
<猪瀬都知事の会見をもとに、日本共産党東京都議団作成>
猪瀬都知事は、「この推移は発言を切り取ったもので、基本的に自分の発言内容に変わりはないと思っている。」と述べた。
次に、港区の小料理屋での徳田たけし氏との会食の目的や内容についての質門には、「尖閣諸島購入問題の際に度々副知事室を訪問していた知人の木村三浩氏の紹介で3人で会食した。話題は都知事選挙の話が中心だった。選挙には3千万円くらいかかるが、それは用意できている。しかし、落選した後の生活や事務所経営の面で金銭的不安があると話した。木村氏から、『それではお金を貸してあげたらどうか。』との提案があり、自分は黙って横で聞いていた。」と答えた。
次に、徳留都議は、徳洲会から資金提供を受けた理由について、都知事の2転3転する発言推移をパネルで提示し整理した。
11月22日 資金提供という形で応援してもらう
11月22日 断るのは失礼、とりあえず受け取った、お金に十分余裕があった
11月26日 生活とかその先の事が不安、個人の借金で使途を限定したものではない
11月29日 事務所を回していく不安
<猪瀬都知事の会見をもとに、日本共産党東京都議団作成>
猪瀬都知事は、「この推移は発言を切り取ったもので、基本的に自分の発言内容に変わりはないと思っている。」と述べた。
次に、港区の小料理屋での徳田たけし氏との会食の目的や内容についての質門には、「尖閣諸島購入問題の際に度々副知事室を訪問していた知人の木村三浩氏の紹介で3人で会食した。話題は都知事選挙の話が中心だった。選挙には3千万円くらいかかるが、それは用意できている。しかし、落選した後の生活や事務所経営の面で金銭的不安があると話した。木村氏から、『それではお金を貸してあげたらどうか。』との提案があり、自分は黙って横で聞いていた。」と答えた。
「後日、徳田たけし氏から電話があり、個人的に徳田氏から個人名でお金を借りることになった。
徳田氏=徳洲会から借りたとの認識はない。
何の見返りも要求されていないし、利害関係はないので、一時的に借りてもいいかと思っていた。
それがいけなかった。」と述べた。
「何の見返りもなく金を貸してくれると思っていたのか。」との質問には、「何の要求もなかったが、すぐに返すべきと思っていた。返済期限の取り決めはなく、無利子無担保であった。借用書は書いてくれと言われたので書いた。」と答えた。
借用書が本物か否かという点について、徳留都議は、「猪瀬都知事が借用書を書いた時点で貸した人間の名前が誰だったかも記憶していない、無利子無担保で、収入印紙もない、そんな物が借用書だとは社会の常識では考えられない。また、借用書はいつでも作成できる。」と指摘した。
借用書が本物か否かという点について、徳留都議は、「猪瀬都知事が借用書を書いた時点で貸した人間の名前が誰だったかも記憶していない、無利子無担保で、収入印紙もない、そんな物が借用書だとは社会の常識では考えられない。また、借用書はいつでも作成できる。」と指摘した。
借用書の返却について猪瀬都知事は、「お金を徳田たけし氏の妻秀子容疑者に返した際に、借用書が戻ってこなかったので、木村氏を通して徳田だけし氏に連絡をとり、徳田氏から木村氏宛てに普通郵便で郵送してもらった。その際借用書が入っていたA4の封筒は、毎日のように事務所に送られてくるものと一緒に事務所スタッフが処分してしまったので今はない。」と経緯を語った。
この借用書返却の流れに関しては、他会派からも、「不自然な流れだ。
借用書というのは、借りた金を返却した際に交換に戻ってくるものだ。それが、なぜ、徳田たけし氏本人から猪瀬都知事宛てにではなく、木村氏を通して返却されるのか。
それを郵送したという封筒さえも残っておらず、借用書が本物だといくら都知事が言っても証明できない。」と再三質問が相次いだ。
5千万円を保管するために貸金庫を借りた経緯について、都知事は本会議の答弁で、「大金が渡されたので急いで貸金庫を借りた。11月20日に金庫を借りた。」と言っていたが、本日の答弁では、「徳田たけし氏からお金を貸してもらうことになったので、大金を自宅に保管するのは防犯上危険と考え、妻に貸金庫を借りてくれと頼んだ。(妻名義で借りた。)11月19日に借りた。後日徳田氏から送金があった。妻にはすぐに返す金だから、とりあえず、ここに入れておくと伝えた。」と答え、5千万円の現金が入るサイズの貸金庫の準備を事前にしていたことが明らかになった。
徳留都議は、「都職員が99万円を無利子無担保で借り入れた時は、懲戒免職になった。都知事が処分されないのはおかしい。東京都と徳洲会に利害関係があるとは認識していなかったと言っているが、認識していなかったとしても処分の対象になり得る。服務規律については、どのように考えているのか。重大な服務規律違反になることを知っているか。知らなかったでは済まされない。」と批判し、「私たち共産党都議団は、今後もこの問題について徹底的に追求していく。」と述べた。
都議会民主党の小山くにひこ都議からは、11月6日の療養中の徳田虎雄氏に病院で面会した際の目的について質問があった。
「都知事選へ石原の後継として出馬することを伝え、応援を宜しくお願いします、と挨拶をしに行った。」と答える猪瀬都知事に対し、小山都議は、「選挙の応援依頼で行かれたということか。選挙の応援の内容、中身は何か。」と質問。都知事は、「選挙の応援とは、得票に繋がる人の紹介や、献金などがある。できるだけ有名な人に多く会うことが大事だと考えていた。」と述べた。
5千万円を保管するために貸金庫を借りた経緯について、都知事は本会議の答弁で、「大金が渡されたので急いで貸金庫を借りた。11月20日に金庫を借りた。」と言っていたが、本日の答弁では、「徳田たけし氏からお金を貸してもらうことになったので、大金を自宅に保管するのは防犯上危険と考え、妻に貸金庫を借りてくれと頼んだ。(妻名義で借りた。)11月19日に借りた。後日徳田氏から送金があった。妻にはすぐに返す金だから、とりあえず、ここに入れておくと伝えた。」と答え、5千万円の現金が入るサイズの貸金庫の準備を事前にしていたことが明らかになった。
徳留都議は、「都職員が99万円を無利子無担保で借り入れた時は、懲戒免職になった。都知事が処分されないのはおかしい。東京都と徳洲会に利害関係があるとは認識していなかったと言っているが、認識していなかったとしても処分の対象になり得る。服務規律については、どのように考えているのか。重大な服務規律違反になることを知っているか。知らなかったでは済まされない。」と批判し、「私たち共産党都議団は、今後もこの問題について徹底的に追求していく。」と述べた。
都議会民主党の小山くにひこ都議からは、11月6日の療養中の徳田虎雄氏に病院で面会した際の目的について質問があった。
「都知事選へ石原の後継として出馬することを伝え、応援を宜しくお願いします、と挨拶をしに行った。」と答える猪瀬都知事に対し、小山都議は、「選挙の応援依頼で行かれたということか。選挙の応援の内容、中身は何か。」と質問。都知事は、「選挙の応援とは、得票に繋がる人の紹介や、献金などがある。できるだけ有名な人に多く会うことが大事だと考えていた。」と述べた。
「人の紹介、献金が上がりましたね。」と詰め寄る小山都議に対し、都知事は、「一般的に応援ということはそういうことでしょう。」と答えた。これに対し、小山氏は、「一つは紹介による得票。一つは献金という目的で徳田虎雄氏に応援依頼に行った。それが、後々5千万円の現金授受に繋がっている。」と続けた。都知事は「僕はそのことについてはわからない!僕は木村氏を通して徳田氏とやりとりしており、徳田虎雄氏とはその後直接やりとりしていない。」と若干声を荒げた。
次に、「徳田虎雄氏と面会した際に、室内にいた人物は何人か、誰であったのか。そこに徳田秀子容疑者はいなかったのか。」などの質問には、「通訳者を含む数人の女性や男性がいた。しかし、木村氏と徳田虎雄氏と自分以外の人間に関しては、特に強い印象は残っていない。」と答え、徳洲会の金庫番と言われる徳田秀子容疑者の同席については認めなかった。
しかし、共産党都議団、清水ひで子氏が提示した資料「徳洲新聞」(発行:一般社団法人徳洲会)の「徳田理事長の1週間(11月2日~7日)という記事には、「6日14時:東京都・猪瀬直樹副知事、木村三浩氏、徳田秀子副理事長来室。」と記されており、秀子容疑者が同席していた証拠を突きつけられた。秀子容疑者が面会に同席していたことを隠したかったのかと推測せざるを得ない。
また、この「徳洲新聞」には、猪瀬都知事が面会する2時間前の12時に徳洲会病院関係者が「JCI認証取得の報告のため来室。」と記載されていた。
次に、「徳田虎雄氏と面会した際に、室内にいた人物は何人か、誰であったのか。そこに徳田秀子容疑者はいなかったのか。」などの質問には、「通訳者を含む数人の女性や男性がいた。しかし、木村氏と徳田虎雄氏と自分以外の人間に関しては、特に強い印象は残っていない。」と答え、徳洲会の金庫番と言われる徳田秀子容疑者の同席については認めなかった。
しかし、共産党都議団、清水ひで子氏が提示した資料「徳洲新聞」(発行:一般社団法人徳洲会)の「徳田理事長の1週間(11月2日~7日)という記事には、「6日14時:東京都・猪瀬直樹副知事、木村三浩氏、徳田秀子副理事長来室。」と記されており、秀子容疑者が同席していた証拠を突きつけられた。秀子容疑者が面会に同席していたことを隠したかったのかと推測せざるを得ない。
また、この「徳洲新聞」には、猪瀬都知事が面会する2時間前の12時に徳洲会病院関係者が「JCI認証取得の報告のため来室。」と記載されていた。
猪瀬都知事は国家戦略特区内に国際的な医療規格のJCI認証取得の病院を増やすプランを企てていた。都内で取得しているのは2病院。それを10病院に増やすと計画していた。これらの事実から、「便宜供与はなかったのか」と質問する清水都議に対し、都知事は、「湘南鎌倉総合病院がJCI認証を取得したことは、面会当日知らなかった。また、国家戦略特区には徳洲会病院はないので、便宜供与には当たらないとしか言えない。」と答えた。
この他、清水都議からは、東電(東京電力)病院売却を進めた猪瀬都知事がその売却の経緯について認識していない、東電病院側も売却の予定や売却先について明らかにしない、都内に看板を上げたい徳洲会が東電病院の一般競争入札に乗り出していたが、地検の捜査前に辞退した事実などを上げ、猪瀬都知事と徳洲会の関係性について質問した。都知事は、「東電のコストダウンを図り、電力価格上昇を抑えるためにも、稼働率の低い東電病院の売却を株主総会で提案した。しかし、売却に関しては、東電の問題であるので詳しい経緯について自分は調べることはできない。しかし、東電側に聴くことはできるので、試みる。」と答えた。
清水都議は、「猪瀬都知事が進めようとする事業と、徳洲会の事業は深く関与していると言えるのではないか。関係者を参考人として招致すべきと考える。共産党都議団は、百条委員会を開催するために各会派に呼びかけ、継続してこの問題について追及する。」と述べた。
みんなの党、両角みのる都議からは、「副知事時代の退職金が合計3千8百万円あったのにも拘らず生活不安があり、5千万円借りたのか。知事の給与を1年分返上するとなると、生活不安でまた5千万円借り入れなければならないのではないか。」との痛烈な質問が上がった。都知事は、「1年後にまた給与がもらえるというのと、都知事選に落選し副知事の給与もなくなり、事務所を運営しなければならないという不安とは異なる。」と淡々と述べた。
「改革を期待していた都民や、都の職員に対し、都知事はどのように思っているのか。」との質問には、「都民の皆様には疑惑を抱かせ大変申し訳なく思っている。一日も都政を停滞させないようにしなければならないと考える。都の職員の皆さんには、政治家としてアマチュアだった自分の行為で、ご苦労とご心労をおかけし、大変申し訳ない。都政に関しては、オリンピックの準備もある。国とも戦わねばならない問題もある。高齢者や若者のために構造的福祉政策も進めなければならない。粉骨砕身で都政に臨みたい。」と語った。
両角都議は、「政治的、道義的責任がある。都知事に対する信頼や、政治力そのものが落ちており、国との交渉などできないのではないか。今後も知事として政治力を発揮する自身はあるのか。」と尋ねた。都知事は、「国や都のために精神誠意働かせていただきたい。」と答えたが、両角都議は「自ら辞して、都民の意を改めて問うという方法もあるのではないか。」と辞職の意志について確認した。都知事は「そういう選択もあるかもしれないが、今はそのことに関してはお答えできない。」と答えた。
都議会みんなの党、みやせ英治都議は、4時間街頭で都民に実施したシール投票形式のアンケート結果をパネルで提示し、都民の声を猪瀬都知事に届けた。「『猪瀬都知事は5千万円問題について説明責任を果たしていると思うか。』との質問に対し、知事の一連の答弁を聴いて、アンケートに回答したうちの9割の都民が『説明責任を果たしているとは思えない』そのうちの7割が『猪瀬都知事の続投を望まない。』と答えている。」と述べた。
民主党の島田幸成都議は、「知事に服務規定が適用されないのは、知事が都民に選挙で選ばれているということ、都議会が監視をしているからであるということの2つの理由からだ。その点をしっかりと認識していただきたい。
客観的証拠となる資料の提示と、参考人の証人喚問が必要であると考える。都知事の説明責任を果たすべきであるがどのようにお考えか。」と質問した。都知事は「できる限りご説明してきたつもりだ。」と答えたが、島田氏からは、「今までの答弁では、辞職、問責にあたると考える。」と結んだ。
総務委員会後に、とある都議に今後の展開について質問すると、「百条委員会開催は実際のところ難しい。徳洲会はかなりばらまいているので、思わぬ飛び火を懸念する議員も少なくないだろう。また、辞職となると選挙ということになる。年末年始にかけて、来年度予算案を作成しなければならない。我々はこの問題についての真相解明とともに、業務は淡々とこなし、都政が停滞せぬように努めるつもりだ。」と語った。
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この他、清水都議からは、東電(東京電力)病院売却を進めた猪瀬都知事がその売却の経緯について認識していない、東電病院側も売却の予定や売却先について明らかにしない、都内に看板を上げたい徳洲会が東電病院の一般競争入札に乗り出していたが、地検の捜査前に辞退した事実などを上げ、猪瀬都知事と徳洲会の関係性について質問した。都知事は、「東電のコストダウンを図り、電力価格上昇を抑えるためにも、稼働率の低い東電病院の売却を株主総会で提案した。しかし、売却に関しては、東電の問題であるので詳しい経緯について自分は調べることはできない。しかし、東電側に聴くことはできるので、試みる。」と答えた。
清水都議は、「猪瀬都知事が進めようとする事業と、徳洲会の事業は深く関与していると言えるのではないか。関係者を参考人として招致すべきと考える。共産党都議団は、百条委員会を開催するために各会派に呼びかけ、継続してこの問題について追及する。」と述べた。
みんなの党、両角みのる都議からは、「副知事時代の退職金が合計3千8百万円あったのにも拘らず生活不安があり、5千万円借りたのか。知事の給与を1年分返上するとなると、生活不安でまた5千万円借り入れなければならないのではないか。」との痛烈な質問が上がった。都知事は、「1年後にまた給与がもらえるというのと、都知事選に落選し副知事の給与もなくなり、事務所を運営しなければならないという不安とは異なる。」と淡々と述べた。
「改革を期待していた都民や、都の職員に対し、都知事はどのように思っているのか。」との質問には、「都民の皆様には疑惑を抱かせ大変申し訳なく思っている。一日も都政を停滞させないようにしなければならないと考える。都の職員の皆さんには、政治家としてアマチュアだった自分の行為で、ご苦労とご心労をおかけし、大変申し訳ない。都政に関しては、オリンピックの準備もある。国とも戦わねばならない問題もある。高齢者や若者のために構造的福祉政策も進めなければならない。粉骨砕身で都政に臨みたい。」と語った。
両角都議は、「政治的、道義的責任がある。都知事に対する信頼や、政治力そのものが落ちており、国との交渉などできないのではないか。今後も知事として政治力を発揮する自身はあるのか。」と尋ねた。都知事は、「国や都のために精神誠意働かせていただきたい。」と答えたが、両角都議は「自ら辞して、都民の意を改めて問うという方法もあるのではないか。」と辞職の意志について確認した。都知事は「そういう選択もあるかもしれないが、今はそのことに関してはお答えできない。」と答えた。
都議会みんなの党、みやせ英治都議は、4時間街頭で都民に実施したシール投票形式のアンケート結果をパネルで提示し、都民の声を猪瀬都知事に届けた。「『猪瀬都知事は5千万円問題について説明責任を果たしていると思うか。』との質問に対し、知事の一連の答弁を聴いて、アンケートに回答したうちの9割の都民が『説明責任を果たしているとは思えない』そのうちの7割が『猪瀬都知事の続投を望まない。』と答えている。」と述べた。
民主党の島田幸成都議は、「知事に服務規定が適用されないのは、知事が都民に選挙で選ばれているということ、都議会が監視をしているからであるということの2つの理由からだ。その点をしっかりと認識していただきたい。
客観的証拠となる資料の提示と、参考人の証人喚問が必要であると考える。都知事の説明責任を果たすべきであるがどのようにお考えか。」と質問した。都知事は「できる限りご説明してきたつもりだ。」と答えたが、島田氏からは、「今までの答弁では、辞職、問責にあたると考える。」と結んだ。
総務委員会後に、とある都議に今後の展開について質問すると、「百条委員会開催は実際のところ難しい。徳洲会はかなりばらまいているので、思わぬ飛び火を懸念する議員も少なくないだろう。また、辞職となると選挙ということになる。年末年始にかけて、来年度予算案を作成しなければならない。我々はこの問題についての真相解明とともに、業務は淡々とこなし、都政が停滞せぬように努めるつもりだ。」と語った。
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日本テレビ系(NNN) 12月10日(火)16時35分配信
“5千万円問題”できょうも都議会集中審議
東京・猪瀬都知事が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取っていた問題で、東京都議会では10日も、総務委員会での集中審議が行われている。共産党・徳留都議「(会見で借用書に)借用して返済したことも記載してありますと発言したのはなぜですか。(知事が示した)借用書には、返済されたとは記載されていない」
猪瀬知事「借用書が戻ってきたことは、返済された意味だというふうに思っていました。誤解があったなら、直さなければいけないと思います」
10日午後1時から始まった総務委員会で共産党は、猪瀬知事が5000万円を受け取った際に渡したとする借用書について「本物ではなく、裏献金だった疑いが強い」と指摘し、借用書の矛盾点について追及した。
これに対し、猪瀬知事は曖昧な説明を繰り返した。
都議会では反発が強まっており、10日は約5時間にわたって共産党や民主党など4つの会派が猪瀬知事を追及する予定。