急浮上! 石原前知事と徳田虎雄氏の“親密すぎる関係”
 
 猪瀬都知事以上に徳洲会とズブズブだったのは前任者、日本維新の会の石原慎太郎共同代表(81)だ。

 石原と徳洲会の徳田虎雄前理事長は、自他ともに認める「盟友」。99年3月、石原が都知事選に出馬表明する前夜に都内のホテルで会っていた相手も虎雄だ。

“密談”をスクープした「FRIDAY」の取材に、虎雄は「出馬会見の前に話がしたいというから、急きょ、奄美大島から飛んできた」と話していた。

 虎雄は石原新党構想を盛んに訴えていたこともある。次男の毅衆院議員が03年に盛大な結婚式を挙げた時も石原は主賓として招かれた。

「石原都政1期目の99年に、都内で初の徳洲会グループの病院を武蔵村山市に招致することが決まりました。しかし、02年に誘致反対の市長が当選して、計画は頓挫。徳洲会が建設予定地を昭島市に変更して申請すると、都は地元医師会の反対を押し切って、早々に開設を許可しました」(都議会関係者)
 
その石原から、猪瀬は後援会組織や献金団体、人脈など、丸ごと引き継いでいた。都選管の資料によると、12年に猪瀬の資金管理団体に寄付した16団体のうち、都医師政治連盟など10団体が、その前年に石原の資金管理団体に献金していた。10団体の寄付総額は1723万円で、全体の95%に当たる。

「石原さんは1人2万円の会費で知事を囲む昼食会の集金システムも継承させています」(前出の都議会関係者)

 猪瀬は昨年11月の都知事選立候補挨拶が、虎雄との「初対面」だったと説明している。

 「石原氏も都知事選の前には虎雄氏に会っていました。3期目の都知事選を目前に控えた07年春にも、神奈川県葉山町の医療施設で闘病中だった虎雄氏を見舞っています。正確な病状を知らなかった石原氏は、難病で不随状態になった虎雄氏の姿を見て、泣き崩れてしまったそうです。それほど、2人の関係は深かった。問題になっている猪瀬知事の5000万円も、石原氏の後継者だからということで、虎雄氏が用立てたのでしょう」(「トラオ~徳田虎雄 不随の病院王」の著者でジャーナリストの青木理氏)

 石原人脈によって窮地に立たされた猪瀬は「とんだトバッチリ」と思っているかもしれないが、有権者はどう感じるか……。
 
2013年11月25日日刊ゲンダイ
 
 

徳洲会・徳田虎雄前理事長を聴取、親族の逮捕後初めて

 医療法人「徳洲会」による選挙違反事件で、東京地検特捜部が親族の逮捕後初めて、徳田虎雄前理事長を事情聴取しました。難病で話すことが出来ないため、やり取りを録音録画する形で実施されたということです。

 関係者によりますと、徳田虎雄前理事長の事情聴取は、27日、入院先の神奈川県内の病院で医師などの立会いの元、1時間半程度行われました。虎雄前理事長は、全身の筋肉が萎縮する難病で目で文字盤を追うことで会話をしているため、調書は取らず受け答えの様子を録音・録画する異例の態勢で行われました。

 虎雄前理事長は検察官に「事件を主導したのか」「運動員の給与補填を把握していたか」などと問われ、いずれも否定したということです。特捜部は虎雄前理事長について体調面などを含め、起訴できるかどうか慎重に検討を続けるものとみられます。
 
 
TBS NEWS 11月27日23:38 2013年