岸和田市が当然の控訴断念  「生活保護却下は違法」 大阪地裁勝利判決確定
 
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2013年11月14日  読売新聞

「生活保護却下は違法」控訴せず…岸和田市

 「働くことが可能」との理由で生活保護の申請を却下したのは違法として、大阪府岸和田市の男性(41)が、同市に却下決定の取り消しなどを求めた訴訟で、同市は14日、決定取り消しと慰謝料など約68万円の支払いを命じた10月31日の大阪地裁判決を受け入れ、控訴しないと発表した。原告側も控訴しない方針で、判決が確定する。
 
 判決では、生活保護支給の可否の判断は、生活歴や学歴などを総合的に考慮すべきだとした上で、「市は職務上尽くすべき調査義務を怠った」と認定した。市の担当者は「判決の認定通り、求職活動の状況や生活状態など男性への聞き取りが不十分だった」としている。野口聖市長は「判決を踏まえ、今後とも生活保護制度の適正な事務執行に努める」とのコメントを出した。