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転載記事:
AFP 2013年11月10日 18:45 発信地:マニラ/フィリピン
【11月10日 AFP】(一部更新、写真追加)フィリピン東部、サマール(Samar)島の地元当局は10日、観測史上最大規模の台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)で少なくとも300人が死亡し、約2000人が行方不明になっていると発表した。
サマール島の防災当局者は地元ラジオ局DZBBに対し、同島の小さな町バセイ(Basey)だけで300人の死亡が確認されたと話した。また、バセイとサマール島のその他の町で約2000人の安否が確認できていないという。
台風30号が8日未明に人口約73万3000人のサマール島に上陸した後、同島当局者が大規模な人的被害を確認したのは初めて。しかし、台風上陸から2日以上すぎた今も、サマール島の大半の地域と連絡が取れていない。
これに先立ち、台風30号で大きな被害を受けたレイテ(Leyte)州の警察幹部は州都タクロバン(Tacloban)で記者会見し、「昨夜、州知事と会った。政府の推定で(死者は)1万人だ。台風の進路にあった住宅や構造物の約70~80%が破壊された」と述べていた。
人口22万人のタクロバンやその他の沿岸の町は、多くの住宅がコンクリートの土台だけを残して流され、車がひっくり返り、電線が切れるなど津波の後のような状態になっている。台風に襲われた別の地域でも死者が増えている。(c)AFP
毎日新聞 2013年11月11日 00時51分(最終更新 11月11日 02時37分)
フィリピン:死者229人 950万人が被災 台風30号
台風で倒壊した家屋を見つめる住民の男性=2013年11月10日、AP
猛烈な台風30号に襲われたフィリピンで同国政府は10日、台風の直撃を受けた中部レイテ島やサマール島で計229人の死者を確認したと発表した。ロイター通信などは、地元警察幹部らの話として犠牲者数が1万人以上にのぼる可能性もあると伝えた。
ロイター通信などによると、台風の直撃を受けたレイテ島が最も被害が大きいとみられる。フィリピン赤十字幹部によると、同島の中心都市タクロバンだけで少なくとも1000人、同島の東隣にあるサマール島で少なくとも200人が死亡したという。
マニラの日本大使館によると、在留邦人はレイテ島に約100人、サマール島に約20人いるが、今のところ被害の情報は入っていない。
フィリピン政府の発表では、10日午後7時現在(現地時間)、約950万人が被災し、約63万人が避難所などに避難しているという。【沢田勇】