台風26号
2013年10月15日13時30分発表
2013年10月15日13時30分発表
大型で強い台風第26号は、15日12時には日本の南にあって、北へ毎時25kmで進んでいます。
中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は40m/sです。
この台風は、16日9時には東海沖、16日12時には三陸沖へ進み、その後、温帯低気圧に変わって17日9時には千島近海に達する見込みです。
台風周辺海域および進路にあたる海域は猛烈なしけに、台風の進路にあたる地域は暴風や大雨に厳重な警戒が必要です。
台風26号 | |
名称 | WIPHA(ウィパー) |
大きさ | 大型 |
強さ | 強い |
存在地域 | 日本の南 |
中心位置 | 北緯27度40分 東経134度05分 |
進行方向 | 北 |
速さ | 25km/h |
中心気圧 | 945hPa |
最大風速 | 中心付近で40m/s |
最大瞬間風速 | 55m/s |
暴風域 (25m/s以上) | 中心から190km |
強風域 (15m/s以上) | 北東側750km 南西側600km |
台風26号 雨と風のピークは
2013年10月15日 9時30分
台風26号、強い勢力を保ったまま北上中。この台風は大きいため、広い範囲で雨と風が強まります。午前6時現在、台風の中心はまだ本州から500キロ以上離れていますが、もうすでに九州から関東には「台風の最も外側の雨雲」がかかっています。この時間はまだ、雨の降り方は弱く、風も穏やかな所がほとんどですが、今夜からは広い範囲で荒れた天気となります。特に、台風の影響が大きくなることが予想される近畿から北海道にかけて、雨や風のピークの時間をまとめてみました。
各地の「雨の降る時間帯(青)」と、台風の「暴風域に入る可能性のある時間帯(赤)」をまとめました。
台風の暴風域とは、「風速25メートル以上の風」が吹くエリア。
瞬間的にはその1.5~2倍の風が吹くおそれがあります。
「暴風域に入る確率」については、図では表わしていませんが、
特に「東海、関東、東北」で高くなっています。
赤矢印の時間帯は、各地に「台風が最も接近する時間帯」とほぼ一致。
赤と青の矢印が重なる時間帯が、それぞれの地域の『雨と風のピーク』と言えます。
あす午前6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で
・東海:350ミリ(静岡県)
・伊豆諸島:300ミリ
・関東甲信、近畿:250ミリ(神奈川県、近畿南部)
・四国:200ミリ(太平洋側)
・中国地方、北陸、東北:150ミリ(鳥取県、福井県、福島県)
と予想されています。(カッコ内は特に雨量が増えることが予想される所)
さらにあすの夜にかけては東北と北海道でも広く雨が降り
特に東北地方で大雨に警戒が必要です。
東北地方では、上の雨量に加えて、さらにあす午前6時からあさって17日の午前6時までに
多い所で100~200ミリの雨が予想されています。
場所によっては、わずか1日で、ひと月分に相当するような雨が一気に降るおそれがあります。
土砂災害、低い土地の浸水、川の増水や氾濫などにより、避難することが必要になる可能性もあります。
上にも書きましたが、東北や北陸、関東から西の広い範囲では、特に雨が強まるのは今夜から。
きょうの日中の、できるだけ早いうちに、避難経路や、避難する場合の持ち出し品の確認など
もしもの場合に備えておいたほうが良いでしょう。
さらに、台風本体が近づくあすは、全国的に風が強く吹きます。
きょうのうちに、屋外にある飛ばされやすいものを室内に片付けるなどの対策をしておいてください。
特に、上の図の赤矢印の時間帯は、何かにつかまらないと立っていられないくらいの、非常に強い風が吹くおそれがあります。
東海、関東、東北では、風のピークがあすの朝となる予想となっており、通勤の足に大きな影響が出ることが考えられます。
最新の台風情報にくわえて、交通情報も確認し、早めの行動を心がけてください。
台風の暴風域とは、「風速25メートル以上の風」が吹くエリア。
瞬間的にはその1.5~2倍の風が吹くおそれがあります。
「暴風域に入る確率」については、図では表わしていませんが、
特に「東海、関東、東北」で高くなっています。
赤矢印の時間帯は、各地に「台風が最も接近する時間帯」とほぼ一致。
赤と青の矢印が重なる時間帯が、それぞれの地域の『雨と風のピーク』と言えます。
あす午前6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で
・東海:350ミリ(静岡県)
・伊豆諸島:300ミリ
・関東甲信、近畿:250ミリ(神奈川県、近畿南部)
・四国:200ミリ(太平洋側)
・中国地方、北陸、東北:150ミリ(鳥取県、福井県、福島県)
と予想されています。(カッコ内は特に雨量が増えることが予想される所)
さらにあすの夜にかけては東北と北海道でも広く雨が降り
特に東北地方で大雨に警戒が必要です。
東北地方では、上の雨量に加えて、さらにあす午前6時からあさって17日の午前6時までに
多い所で100~200ミリの雨が予想されています。
場所によっては、わずか1日で、ひと月分に相当するような雨が一気に降るおそれがあります。
土砂災害、低い土地の浸水、川の増水や氾濫などにより、避難することが必要になる可能性もあります。
上にも書きましたが、東北や北陸、関東から西の広い範囲では、特に雨が強まるのは今夜から。
きょうの日中の、できるだけ早いうちに、避難経路や、避難する場合の持ち出し品の確認など
もしもの場合に備えておいたほうが良いでしょう。
さらに、台風本体が近づくあすは、全国的に風が強く吹きます。
きょうのうちに、屋外にある飛ばされやすいものを室内に片付けるなどの対策をしておいてください。
特に、上の図の赤矢印の時間帯は、何かにつかまらないと立っていられないくらいの、非常に強い風が吹くおそれがあります。
東海、関東、東北では、風のピークがあすの朝となる予想となっており、通勤の足に大きな影響が出ることが考えられます。
最新の台風情報にくわえて、交通情報も確認し、早めの行動を心がけてください。
(2013年10月15日 9時30分)
毎日新聞 2013年10月15日
台風26号:首都圏は厳戒態勢 16日朝接近の可能性
大型で強い台風26号は15日、日本の南海上を北上した。16日午前に関東地方にかなり接近する見込み。気象庁は「関東に接近する台風では、この10年程度で最も勢力が強い」として、暴風や高波、大雨に警戒するよう呼び掛けている。首都圏では朝の通勤・通学時間帯と台風接近が重なる可能性があり、行政、企業、学校などは厳戒態勢をとっている。【小泉大士、黒田阿紗子、町田結子】
◆学校
東京都の品川、港、杉並区などの教育委員会は、全ての区立幼稚園・小中学校を16日に休校とすることを決めた。港区教委の担当者は「台風の規模が大きく、混乱を避けるために事前に対応を統一した方がいいと判断した」と話した。
一方、都教委によると、各都立高校が臨時休校などの対応を決めるのは16日午前7時ごろ。高等学校教育課の担当者は「交通機関に影響が出れば、安全のためにも何らかの対策を取らざるを得ないのでは」と語った。
◆鉄道
JR東日本は15日、上野と札幌・青森を結ぶ夜行特急の運休を決めた。今後、対策本部を設け、情報収集を進める。東京メトロも、提携する気象情報会社から情報提供を受けて対応を検討中。土のうや止水板などの準備・点検を進めるという。
交通の乱れで出勤できないことを見越し、都心のホテルは予約の電話が殺到した。東京・新橋のホテルサンルート新橋では、15日午前8時ごろから問い合わせが集中。担当者は「普段の10倍は電話が鳴っているが、既に満室でお断りせざるを得ない」と話した。
◆行政、消防
気象庁が統計を取り始めた1951年以降、関東地方に最も遅く台風が上陸したのは10月10日(61年)。仮に台風26号が上陸すれば記録を更新する。東京消防庁の担当者は「進路や接近時間帯を考慮しながら、非常態勢を敷くことも検討したい」と警戒を強める。
低地が広がり浸水の恐れがある大田区や足立区は、職員らが夜間も待機し、堤防周辺などをパトロールするという。都総合防災部も職員数十人を徹夜で情報収集に当たらせる。交通が乱れた場合は、都庁に近い新宿駅などでの混雑を避けるため、職員が一斉帰宅しないよう待機を求める方針だ。
関東にとって“史上最強”台風の可能性
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つまり・・・
仮に950hPaで上陸した場合、
関東にとっては史上最強クラスの台風となり、
また本土全体でみても10年に一度レベルとなります。
では、台風の接近に伴いどのような影響が出るのか?
とその前に過去にも類似した台風があったので、
ご覧ください。
2004年の台風22号です。
この台風は10月9日昼過ぎに
静岡県伊豆市付近に950hPaで上陸し、
南伊豆町では最大瞬間風速67.6メートルを観測。
その後夕方には関東に進むも勢力は
急激に衰えて千葉市再上陸時には980hPaに。
ですが、それでも被害は大きく、
東京都心では日降水量が観測史上第2位
となる270ミリに達し浸水などの被害が相次いだほか
横浜では最大瞬間風速39.9メートルを観測し
複数のトラックが横転する事故も起こりました。
今回は、勢力や大きさともに22号よりも上。
暴風や大雨、高波に厳重な警戒が必要です。
まず最初に表れる影響としては「波」。
この時間、すでに東日本から西日本の太平洋沿岸は
しけており、きょう(15日)後半にはさらに波が高まり
大しけとなるでしょう。
「波」の次は「雨」。
きょうは台風外側の雨雲がかかるため、
東北から九州の広い範囲で次第に
雨が降りやすくなるでしょう。
特に台風からの暖湿気が流れ込む
近畿、東海、関東では雷を伴った1時間に
50ミリ以上の非常に激しい雨の降る恐れ。
【きょうの夕方までに予想される雨量】
東海地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ
伊豆諸島 100ミリ
雨はあす(16日)にかけても降り続き
雨量はさらに多くなることが予想されます。
なお、雨のピークの時間帯は・・・
近畿地方 きょうの夜からあす明け方にかけて
東海地方 あす未明から朝にかけて
関東地方 あす明け方から昼前にかけて
となりそうです。
落雷のほかに注意していただきたいのは
竜巻などの激しい突風。
日本で起こる竜巻のうち20%は台風に
伴うものとされています。
特に台風中心付近の活発な積乱雲が
かかるかつもともと竜巻の発生しやすい地形の
関東平野、十分な注意が必要となります。
「雨」の次はいよいよ「風」。
今回は強風域が大変広いため、
進路にあたらない地域でも
風の強まることが予想されます。
西日本ではきょうの午後から、
東日本でもきょうの夜から
次第に風が強まる見込み。
そしてあす午前中は台風に近い
東海や関東で暴風となるでしょう。
関東では沿岸部を中心に樹木が倒れたり
自動車が横転してしまうほどの猛烈な風が吹き荒れ、
屋外での行動は極めて危険な状況になりそうです。
交通機関は大幅に乱れ、身動きが全くとれなくなって
しまうことも予想されます。
絶対に無理はなさらないでください。
進路にあたる地域の方々は
台風への備えは万全でしょうか?
午前中はまだ猶予期間ですから、
ぜひ改めて確認を。
雨や風が強まりだしてからでは遅いです。
最新の台風情報↓
http://www.jma.go.jp/jp/typh/
仮に950hPaで上陸した場合、
関東にとっては史上最強クラスの台風となり、
また本土全体でみても10年に一度レベルとなります。
では、台風の接近に伴いどのような影響が出るのか?
とその前に過去にも類似した台風があったので、
ご覧ください。
2004年の台風22号です。
この台風は10月9日昼過ぎに
静岡県伊豆市付近に950hPaで上陸し、
南伊豆町では最大瞬間風速67.6メートルを観測。
その後夕方には関東に進むも勢力は
急激に衰えて千葉市再上陸時には980hPaに。
ですが、それでも被害は大きく、
東京都心では日降水量が観測史上第2位
となる270ミリに達し浸水などの被害が相次いだほか
横浜では最大瞬間風速39.9メートルを観測し
複数のトラックが横転する事故も起こりました。
今回は、勢力や大きさともに22号よりも上。
暴風や大雨、高波に厳重な警戒が必要です。
まず最初に表れる影響としては「波」。
この時間、すでに東日本から西日本の太平洋沿岸は
しけており、きょう(15日)後半にはさらに波が高まり
大しけとなるでしょう。
「波」の次は「雨」。
きょうは台風外側の雨雲がかかるため、
東北から九州の広い範囲で次第に
雨が降りやすくなるでしょう。
特に台風からの暖湿気が流れ込む
近畿、東海、関東では雷を伴った1時間に
50ミリ以上の非常に激しい雨の降る恐れ。
【きょうの夕方までに予想される雨量】
東海地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ
伊豆諸島 100ミリ
雨はあす(16日)にかけても降り続き
雨量はさらに多くなることが予想されます。
なお、雨のピークの時間帯は・・・
近畿地方 きょうの夜からあす明け方にかけて
東海地方 あす未明から朝にかけて
関東地方 あす明け方から昼前にかけて
となりそうです。
落雷のほかに注意していただきたいのは
竜巻などの激しい突風。
日本で起こる竜巻のうち20%は台風に
伴うものとされています。
特に台風中心付近の活発な積乱雲が
かかるかつもともと竜巻の発生しやすい地形の
関東平野、十分な注意が必要となります。
「雨」の次はいよいよ「風」。
今回は強風域が大変広いため、
進路にあたらない地域でも
風の強まることが予想されます。
西日本ではきょうの午後から、
東日本でもきょうの夜から
次第に風が強まる見込み。
そしてあす午前中は台風に近い
東海や関東で暴風となるでしょう。
関東では沿岸部を中心に樹木が倒れたり
自動車が横転してしまうほどの猛烈な風が吹き荒れ、
屋外での行動は極めて危険な状況になりそうです。
交通機関は大幅に乱れ、身動きが全くとれなくなって
しまうことも予想されます。
絶対に無理はなさらないでください。
進路にあたる地域の方々は
台風への備えは万全でしょうか?
午前中はまだ猶予期間ですから、
ぜひ改めて確認を。
雨や風が強まりだしてからでは遅いです。
最新の台風情報↓
http://www.jma.go.jp/jp/typh/